口パク横行のジャニーズで「歌が上手いのは誰?」の論争などとっくに超越した堂本剛と京本大我 (2022年9月Update)

[追記: 2022年9月12日] この記事を最初に公開したのは2016年6月4日だが、その後の6年あまりの間に、技術はどんどん進化し、今や口パクかどうかの判定が、MR除去という技術で可能になった。

テレビの音楽番組を観て、アンチがあれは口パク、ファンがあれは生歌またはかぶせ、と個人的な意見を言い合うことは、意味がなくなった。MR除去の機器を用いて、録音音源を除去したり、生歌ボーカル部分だけ抽出すれば、生歌かどうか、客観的に判断できるようになった。

口パクか生歌か知りたい皆さんは、MR除去ができる機器を導入して、冷静な判断をして頂きたい。もしくは、アーティストのMR除去の動画を出しているYouTuberらに依頼して頂きたい。ただ、MR除去してみて、実際口パクだった場合、誰トクなのかも、よく考えるといい。

2022年9月時点で、筆者がジャニーズで最も歌唱力が高いと思っているのは、SixTONESの京本大我、KinKi Kids/ENDRECHERIの堂本剛だ。それに次ぐのが、NEWSの増田貴久やSixTONESのジェシー、Snow Manの渡辺翔太、といったあたりだ。


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(過去の記事: 原記事は2016年6月4日付)

ジャニーズ・ファンの間でしばしば、「ジャニーズで誰が一番歌が上手いか」についてネットで議論や投票がある。

もっとも、ジャニーズのグループによっては、テレビの歌番組や、場合によってはライブでさえも、歌い手一人ずつについてCDなどの録音音源にマイクでの生歌をかぶせて、両者の音量を調整する、という「かぶせ」が行われているのは周知の事実だ。

中には完全口パクと思われるケースもあった。たとえば、大人気グループの嵐が名曲の一つ「Love so sweet」をテレビで歌った時だ。その曲は筆者はある理由から何十回もCDを聴いていて、どの部分を誰が歌っているかだけでなく、細かい部分の息継ぎのタイミングや抑揚も覚えている。CDでは、その曲のサビのソロ部分で同一人物が2回録りしてハモっている(つまり二重唱)。そして、テレビではその部分でその人物が堂々と「一人で」同一人物ハモり(二重唱)を歌っていた。これには笑えた。完全CD垂れ流しじゃん。

百歩譲って、同一人物のコーラス入りの部分はコーラス入りのカラオケを使ったかもしれない。だが、口パクの場合は、聴こえてくる歌声が、口元の動きと一致していないか否かだけでなく、音質が一定だから分かる。かなりの動きのダンスをしながら歌っているのに、音が全く揺れていないし、息を切らしているはずなのに息継ぎも聴こえてこない。メンバー全員の音量バランスが常に一定なのもおかしい。

だが、多くの視聴者は「口パク」と「かぶせ」と「ナマ歌唱」の歌声の区別すらできないから、音程調整済みの録音音源を聴いて「やっぱり〇〇君、歌が上手!」と信じていたりする。

筆者は口パクや「かぶせ」が悪いとは言わない。ベテラン演歌歌手が「NHK紅白歌合戦」で口パクをやっていたという疑惑があるぐらいだから、よくある話だ。ジャニーズの場合は、ダンスも含めてカッコ良ければいい。

特に、トップグループの嵐の場合は、おそらくジュリー副社長あたりが「『歌が下手』と馬鹿にされるぐらいなら、『もしかして口パクかも』と噂されるほうがまし」という方針とみられる。ただ、「紅白歌合戦」のトリのような大物枠で口パクをすると、こんなんでいいのだろうか、という声が上がるのは避けられない。

人気があるのに歌が下手だとバレるのは辛いだろう。過去に某音楽特番で、ナマで歌唱したものの、思いがけず音程大はずしの失態をさらしたベテランのジャニーズ・タレントを目撃したことがある。筆者はその人物が歌が結構上手なほうだと思っていたので、衝撃を受けた。しかも、その動画が今だに動画サイトに投稿されているから気の毒だ。

既に気づいているファンや音楽好き視聴者もいると思うが、ジャニーズのグループの中にはほとんどいつも口パク(ないし「かぶせ」)するグループと、生歌唱を貫くグループがある。口パクをしない方針のグループは、全員もしくはメイン/リードボーカリストが歌唱力・音楽性を売りにしているか、歌唱力はなくても生歌唱すべきとの考えを持つグループだ。

口パクしないグループ(カッコ内はメイン/リードボーカル)は、TOKIO(長瀬智也)、V6(坂本昌行・井ノ原快彦)、KinKi Kids(堂本光一・堂本剛)、タッキー&翼、NEWS(手越祐也・増田貴久)、関ジャニ∞(渋谷すばる・安田章大・錦戸亮)だ。全ての歌唱場面を把握しているわけではないが、Sexy Zoneもたぶん、ミュージシャンの息子の菊池風磨のプライドにかけて、生歌唱と思われる。King & Prince(岸優太)は最初のデビューイベントが完全口パクだったが、その後生歌唱するようになっている。全容は不明ながら、ジャニーズWESTやA.B.C-Zもしばしば生歌唱を目撃した。

あとのグループも常時口パクというわけでなく、生歌唱していることもある(ほとんど全面的に口パクのグループもあるが)。大晦日のカウントダウン・コンサートや音楽特番での、グループ・チェンジだと、基本的には口パクが通用しないので、実力がわかる。ただ、コラボの場合、口パクグループの歌が採用されていると、生演奏のバンドですらも流れて来る録音音源に合わせて演奏するという技を披露している場合もあるから、「コラボは生歌唱」とは限らない。

筆者はジャニーズ以外のアーティストの曲もよく聴くしライブにも行ったりしている。「ジャニーズ内では歌が上手い」と言われても、はっきり言って大したことはない。アーティストとしてシビアに見た場合、概して歌唱力とダンスのレベルが低いジャニーズ・タレントが、事務所の強大な権力で守られ、テレビ局もジャニーズ事務所に忖度して他の国内男性アイドルグループが育たない環境を作っているのが現状だ。だから、国民はレベルの低い男性アイドルに慣らされてきた。

実はこの「ジャニーズ護送船団方式」のお寒い日本の現状こそ、歌もダンスもハイレベルなK-POP(韓流)アイドルたちが、ネット動画を通じて日本でファンを獲得できた理由になっているのだ。彼らは「もっと歌もダンスも上手いアイドルっていないの?」と思っている日本の若者たちを見事にゲットしてきた。

ジャニタレの中で、ジャニーズ外でも音楽アーティストとして通用するレベルの歌唱力の持ち主はごく一握りだ。アイドルソングは音があまり動かず歌いやすいから、アイドルソングを音程を外さず歌えたからといって歌唱力が優れているとは言えない。

筆者がこれまでいろいろ聴いてきた中で、ジャニーズ外でも通じる素晴らしい歌唱力の持ち主は堂本剛と手越祐也で、かなりの難曲でも歌いこなせる。若手では、ジャニーズ外の本格ミュージカルの主役に抜擢された、SixTONESの京本大我は、実力派として期待できる。

その次に歌が上手なのは、渋谷すばる(元関ジャニ∞)、長瀬智也、坂本昌行、増田貴久などだ。嵐の大野智は音程は取れているが、いかんせんソロで生歌唱している場面を最近は見かけることがないため、どれだけ上手かはっきりとは言えない。ファンが「上手」と褒めるのは当たり前で、ジャニーズ外のプロからも上手と言われないと、客観的に上手とは言えない。

歌ウマ・ジャニーズと言われている中でも、プロのミュージシャンから歌唱力を称賛されているのは、堂本剛だ。まずは、KinKi Kidsのデビュー曲を作曲した山下達郎が絶賛していた。最近では、ドリカムからも敬意を表され、世界的に有名なミュージシャンたちが、堂本剛のバンドに加わりたがるようになっている。ただ、2017年6月に突発性難聴を患って現在も音響障害が続いており、前は歌えたが今は歌えなくなったタイプの曲もあるのが残念で気の毒だ。

ジャニーズの将来を担う若手で、歌唱力が抜きんでているのは京本大我だ。だからと言ってグループが絶対売れる保証はないが、歌唱力に関しては、京本は素晴らしい。


*堂本剛の”とっつきやすい”名曲を知りたい人におすすめ:
2019年11月13日付 堂本剛おすすめバラード曲厳選10曲―入門者向け(2019年版)










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1/27(月) 日本 Number_i デジタルシングル「GOD_i」
1/27(月) 日本 XY デジタルシングル「Crazy Love (XIV Version)」
1/27(月) 韓国 JEONGHAN (SEVENTEEN) デジタルシングル「Better Half (feat. Omoinotake)」
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2/3(月) 日本 北山宏光 シングル「Just Like That」(Special Edition)
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2/5(水) 日本 NiziU 1stミニアルバム「AWAKE」
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2/12(水) 日本 増田貴久 1stソロアルバム「喜怒哀楽」
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3/7(金) 韓国 TREASURE スペシャルミニアルバム「Pleasure」
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