嵐が20周年記念映画と再度のハワイコンサートを企画か。ファン感謝どころか再びボッタくりツアーで集めたお金でテレビ局VIPハワイ接待？: ランダムビュー

嵐が20周年記念映画と再度のハワイコンサートを企画か。ファン感謝どころか再びボッタくりツアーで集めたお金でテレビ局VIPハワイ接待？

2017年01月20日

嵐が2019年にデビュー20周年を迎えるに当たり、既にメンバー全員が出演する映画「ピカ☆ンチ」シリーズの第4作目が新たに製作されるとの情報が出ているが、「週刊女性」2017年1月31日号によると、さらにハワイでデビュー会見をした嵐が、デビュー15周年に続き、20周年もハワイでコンサートを開催する計画があるという（週刊女性の2017年1月19日付「嵐『20周年記念映画』と同時にハワイコンサートの企画も計画か」）。2014年の嵐の15周年のコンサートがハワイにもたらした経済効果は約22億円とも言われたため、現在ハワイ政府から「また来て欲しい」とのラブコールがあるらしい。

嵐はデビュー15周年の2014年9月19-20日にハワイで「ARASHI BLAST in Hawaii」を開催したが、「週刊文春」によると、割高料金や現地主催者側スタッフの不手際で、さんざんな思いをしたファンも結構多かったようだ（「週刊文春」2014年10月2日号　「嵐ハワイ3万人コンサート『ボッタくり舞台裏』実況中継　50万円ツアーでホテルも選べず食事は機内食だけ」）。日本の嵐ファンは、ファンクラブが主催した飛行機のエコノミークラス利用で、コンサートチケット代込み・現地での食事代なしで27万円台～55万円以上という“ボッタくり”ツアーに応募するしか手立てがなかった。この料金設定では、飛行機代やホテル代などを除く“チケット代相当分”が何と10万円以上だったという。しかし、衝撃的だったのは、ハワイでのコンサート直前に現地でチケットが1枚税込み165ドルで売り出されたことだ。現在の為替レートで換算すると1万9,000円だ。結果論ではあるが、お盆や正月の混雑期でもない9月に1人10数万円程度の格安ツアーでハワイに行って、現地でチケットを買えば、もしかしたら総額15万～20万円程度で済んだかもしれなかった。ただし、次回は同じことをする日本人が殺到すれば、当然ながら値段が跳ね上がり、現地のチケットの入手も困難になるから、安く行けるとは限らない。

15周年のハワイコンサートに参加した日本のファンは約1万3,000人だったから、飛行機代・ホテル代を除く“チケット代相当分”が1人当たり最低10万円とすれば、ジャニーズ事務所は日本のファンから合計で何と約13億円をかき集めたことになる。それ以外にも、韓国や台湾からのツアーもあり、ハワイの現地のファンも参加している。こうして集められた膨大な資金は、嵐の5人がヘリコプターでコンサート会場に降りて来て終了後は再びヘリコプターに乗って去って行く、という超豪華演出の費用にももちろん充てられたが、それだけではない。ジャニーズ事務所が嵐のハワイ公演をテレビ局VIPのハワイ接待旅行にも使っていたのは、周知の事実だ。もちろん、そうしたテレビ局VIPたちは、エコノミークラス利用しか選択肢がなかったファンとは違って、大名旅行だったはずだ。

だが、そんなボッタくりと分かっていつつも、やっぱり嵐のコンサートに行きたくなるのがファンの心理だ。ハワイで結構不愉快な思いをしたファンも、ヘリコプターから舞い降りて来た嵐の5人を見た途端に歓喜に震え、苦労してコンサートに参加して報われた、と思っただろう。また、コンサートから半年以上経って発売された「Blast in Hawaii」のDVD/Blu-rayを観ると、改めてライブの時の感動が甦り、またコンサートに行きたい、との想いを強めただろう。

20周年イヤーの2019年には嵐のメンバーたちは36～39歳と、全員アラフォーに達する。ファンの中心となる世代も20代半ばから30代後半となり、“強火”の熱狂的ファンであればあるほど、現実世界で身近にいる男に恋愛感情を抱きにくくなるから、独身の確率が高くなる。このため、嵐と共に歳を重ねたファンには、経済力のある独身女性が結構いるとみられる。彼女たちは、夫や子供に気兼ねなく、嵐のためならハワイでもどこでも、行きやすいはずだ。だからこそ、ジャニーズ事務所は再び割高ハワイツアーを組んでも、十分採算がとれる、と踏んでいるのだろう。

でも、本来は、ファンあっての20周年だから、ファンに感謝するために格安CDを出すとか、地方めぐりツアーをするとかすべきではないだろうか。ボッタくりツアーでファンからかき集めた資金でテレビ局VIPのハワイ接待というのでは、ファンが納得しないような気もするが。

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