KinKi Kidsのささやかな抵抗（？）でジュリー氏との関係が若干心配: ランダムビュー

KinKi Kidsのささやかな抵抗（？）でジュリー氏との関係が若干心配

2017年03月06日

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本稿では、最近のKinKi Kids、特に堂本光一の大胆な言動について考えたい。だが、その前に、SMAPをめぐるジャニーズ・タレントたちの言動を振り返ってみよう。SMAPは昨年末で解散してしまったが、解散に至る真相については、当事者の元SMAPメンバーたちは口を閉ざしたままだ。それ以外のジャニーズ・タレントたちも、この件で踏み込んだ発言などできるはずがない。SMAPと同年代だった年長メンバーもいるTOKIOは、ジュリー氏が最初に手掛けたジュリー氏直系グループで、しかもCDの売れ行きが良くないから、無難な発言に終始している。TBS系ワイドショー「白熱ライブビビット」のMCを務める国分太一のコメントも然りだ。

唯一ちょっとした騒ぎになったのが、中居正広の小中学校の後輩で自身の入院中に中居に空気清浄機と優しい手紙をもらった今井翼で、酔っぱらって「SMAP解散はメリーさんのせい」と口走ったのを、メリジュリの“秘密警察”によってチクられ、呼び出されて叱られてしまった（2016年10月13日付タッキー＆翼の今井翼はSMAP問題でメリー氏批判をチクられ、干されていた）。タッキー＆翼の新曲は2015年秋以降途絶えたままで、相棒のタッキーこと滝沢秀明だけが2016年末に単独ディナーショーを開催し、カウコンで久々に登場したタキツバの2人が仲良く談笑するシーンは見られなかった。「週刊新潮」2017年3月9日号によると、タッキーはジャニーズの将来の舞台演出責任者候補、つまり幹部候補とみられている。一時期は今井翼が干されるのではと心配する声もあったが、年明けに中居が自分がMCを務める2番組に今井をゲストとして呼んだ（2017年2月23日付「『ナカイの窓』で今井翼が小中学校の先輩の中居正広と念願の共演を果たす」）。さらに、今井のマネージャーが、主演舞台「マリウス」の宣伝のために今井をバラエティー番組にゲスト出演させようと営業努力に勤しんだ結果、幸いにもテレビ局のスタッフから好感触を得ているという（TOCANAの2017年2月28日付今井翼が芸能界の天下を取る!? 第二の中居正広候補で干されメンから一転の可能性）。

その今井同様に、SMAP解散に心を痛めているグループが2つある。その1つのSMAP最後の後輩・Kis-My-Ft2は、まだ若いからSMAPについての発言は許されず、代わりに後列ユニットの舞祭組が中居に捧げる自作の詞を書いた「道しるべ」を2017年1月4日にリリースする、という精一杯の行動に出た。

一方で、SMAP最初の後輩のKinKi Kidsは、慎重ながらも他のグループよりも踏み込んだ言動に出ている。2017年2月に発売された「Kinki-Kids~20th Anniversary year~未来へ続くSTORY (MSムック)」は、前年発売されて結構売れていた「KinKi Kids 20年目のキセキ（太陽出版）」の二番煎じ的な本で、本人たちでなく周辺人物のコメントを集めたものだ。信憑性が不明なところもあるものの、事実であれば結構衝撃的と思われる部分もある。取り敢えず、中居とKinKi Kidsとの絆が、ジュニア時代の堂本光一の世話役を中居正広が務めていたという縁から始まっていたことを念頭に、以下の2つの事例を見てみよう。

SMAPをめぐるKinKi Kidsのささやかな抵抗とみられる事例

まずは、2016年1月18日のフジテレビ系「SMAP×SMAP」で木村拓哉以外のSMAPの4人がさらし者にされた悪名高い“生謝罪”事件直後の、1月21日の近藤真彦主催のSMAPとTOKIOから嵐までのグループおよび亀梨和也、そしてジュリー副社長の食事会だ。当時のマスコミ報道によると、KinKi Kidsだけは“仕事の都合で“この会に不参加だった。確かに、この時期は堂本光一は主演舞台の稽古、堂本剛はソロコンサートの準備で多忙だったと思われる。だが、この本に出てくる匿名のフジテレビ関係者の発言とされているコメントによると、光一と剛はスケジュールを調整すれば食事会に出席できたと思われたが、敢えてそうしなかったそうだ。その理由は、SMAPを吊るし上げるような集会、あるいはジュリー派入りを約束するかのような集会だから、参加したくなかった、とのことだ。実話ならすごい決断だが、信憑性は不明だ。

また、匿名のフジテレビ音楽班の関係者によると、SMAPが解散を発表した2016年8月14日の約1ヵ月前にKinKi Kidsは中居から「不本意な結末を選ぶ可能性」を聞かされていたという。既に5月の連休明け頃から水面下で年末のNHK紅白歌合戦へのKinKi Kidsの出演の話が出始めていたそうで（同じ本の別のセクションに記述あり）、KinKi Kidsの2人は紅白でのSMAPの共演を期待したと察せられる。しかし、それどころかSMAPが一切音楽番組に出演しないまま終わる可能性が強まっていると気づいたKinKi Kidsは、事務所に怒られる覚悟で、7月16日の中居正広司会のTBS系「音楽の日」当日の、秒単位のタイムテーブルが順守されるべき生放送中に、「ジェットコースター・ロマンス」を歌いながら中居のところに移動して、最後の3ショット共演を実現する、という行動に出たそうだ。この話は盛っている部分があるとしても、現実に視聴者の大きな感動を呼び、後日中居も自身のニッポン放送の番組の8月6日の放送回で「オレも涙が出そうだった」と明かしていた（2016年8月7日付「中居正広が『音楽の日』でKinKi Kidsがくれたエールに『俺も涙が出そうだった』と明かす」）。

光一も剛も長年ジャニー社長のオキニとみられて“ジャニー派”呼ばわりされていたが、少なくともSMAP騒動以前は、2人ともメリー氏ともとても良好な関係を保っていたとみられる。光一の著書「エンタテイナーの条件（日経BP社）」には、光一がニューヨーク本場のミュージカルを観劇するようにメリー氏が全面的に支援していたことが述べられていた。また、堂本剛は、メリー氏と明言こそしなかったが、メリー氏としか思えないお偉いさんにソロ音楽活動でのマニキュア（ギターを弾く際の爪保護の意味合いもあるのだが）などのファッションや歌詞（売れるのはラブソングなのにメッセージソングを書こうとしていた）について小言を言われたことを明かしていたが、それは食事を奢ってもらいながらのお説教だったから、メリー氏に目をかけられていたのは事実だ。剛のbayfm78での自身の番組での発言で分かるように、剛はソロ音楽活動で一見ユニークな振る舞いをしているが、すべてきちんと事務所幹部の許可を取った上での行動であり、メリジュリに逆らったりはしない。

大胆発言しても当面は大丈夫だが、将来ジュリー氏に疎んじられないか？

ただ、堂々とメディアの前で発言することも多い光一が、最近大胆な発言をしているのは興味深い。「日経エンタテインメント! 」2017年4月号のロングインタビューで、光一は「僕はジャニーズの正統派でなければ保守派でもない」と、意外な発言をしていた。また、個人的見解とはいえ、光一は「CDは音がよくない」「時代遅れ」「個人的な本音としてはもう、配信は絶対積極的にやるべき」と、事務所とは違う意見を述べていた。こんな発言をして、メリジュリに睨まれないだろうか？　

筆者としては、まだこの程度なら大丈夫だろうと考えている。現在ジャニーズのCD売上のトップは嵐だが、音楽性やジャニーズの長年の音楽ビジネスへの貢献と言う点では、KinKi Kidsが頂点に立っているのは明らかだ。音楽での実績の自負があるからこそ、光一は事務所とは異なる自分の先進的意見を敢えて表明したのだろう。ただ、世間では光一を幹部候補と見る向きも多いなかで、上述の「週刊新潮」の記事がジャニーズの舞台演出の責任者候補として、光一ではなく、滝沢秀明と松本潤の名前を挙げていたことは、若干気になった。光一はジャニーズのミュージカル舞台の第一人者としてジャニー社長から厚く信頼されているが、次期社長のジュリー氏のスペオキとなると、光一よりもむしろ嵐の松本潤やタッキーなのかもしれない。

“ジャニー派”のKinKi Kidsは、ジャニー氏の目の黒いうちは安泰だろうが、ジュリー氏が社長なった後は、現在の好調なCDや舞台の売上を維持できなければ、大胆発言をする目の上のたんこぶとして、ジュリー氏に疎んじられるリスクがないとは言えない。もっとも、逆に頼られる可能性もないとは言えないし、ジャニーズ内のパワー・バランスが大きく可能性もある。大げさだが、将来KinKi Kidsの所属レーベルのジャニーズ・エンタテインメント派とジュリー派との覇権争いを予想する向きすらいる（2017年2月3日付ジャニーズ派閥抗争―“中居派”vs“メリジュリ派”だけでない、“メリジュリ派のフリをした隠れ派閥”がある？　嵐 vs NEWSの構図）。一方で、業界内でのジャニーズ事務所の影響力も変わるかもしれない。

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*KinKi Kidsの2019年12月4日発売の41st「光の気配」の表題曲は、聴く人の心の琴線に触れる唯一無二のバラードで、作詞は声優・歌手の坂本真綾が担当。4リズムだけのシンプルなオケと歌のみで構成されている。シングル「光の気配」はDVD付き初回盤A、DVD付き初回盤B、CDのみの通常盤の3形態で販売。初回盤Aの付属DVDには「光の気配」の海辺で撮影したHIKARIバージョンのミュージックビデオ（MV）とメイキング映像を収録。初回盤Bのカップリング曲には「チラナイハナ」を収録し、付属DVDには今まで歩んできた道/これからの未来に歩んでいく道をコンセプトに壮大なセットとCGを組み合わせた幻想的な「光の気配」KEHAIバージョンのMVとメイキング映像を収録。通常盤のカップリング曲には「杪夏（びょうか）」「Tuning」を収録。店舗により、先着特典として各形態ごとに異なるA4クリアファイルが付く。