堂本剛、三味線とボーカル論を語る: ランダムビュー

堂本剛、三味線とボーカル論を語る

2017年05月28日

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5月27日のbayfm78の「堂本剛とFashion & Music Book」で、堂本剛は主に三味線とボーカルについて語った。7月14日公開の映画「銀魂」に剛は高杉晋助役で出演しているが、映画で剛は三味線を弾かなければならず、猛練習したと、以前同じ番組内で語っていた。ギターと違って三味線はフレットがなく自分で音を探さなければならないから、剛は三味線をボーカルに通じるものと考えているようだった。剛は、三味線を習うことや、ボーカルについて、いろいろと語った。

番組で剛は最初に、バスの待ち時間に立方体を描いているというリスナーのメールを紹介し、自身の絵描きの思い出を話した。「前方後円墳とか鍵のやつとか、こうして描いてみたりとか、遊んだりとか、よくしてました」　立方体を描く際の癖についても話した。「四角を描いた後に端に線を描く癖があって、シャドーになるんですけど。そうするとちょっとこう立体感がより出るっていうんですかね。光がどっちから入っているかみたいなのをわざとを示すために横線を適度に入れる」　剛はそのBGMとして「Tu FUNK」をかけた。お馴染みのこの曲はアルバム「TU」（2015年）に収録されている。

次に剛は、自分にとっての最強の組み合わせの食べ方について、あるリスナーの「おせんべいとクリームチーズ」の組み合わせを紹介した。剛は「クリームチーズ、ベタな王道の。僕も大好きです」と話していた。ここで剛は「偉魂（えらソウル）」をかけた。この曲はミニアルバム「Grateful Rebirth」（2016年）収録されているカッコいいファンク系の曲だ。

それから剛は、三味線とボーカルについて語った。きっかけは、京都在住のリスナーが、音感はないが三味線を習いたいと思って、映画（「銀魂」）で三味線を弾いた剛にアドバイスを求めたことだった。

「京都に住んでいるからといって日本文化に精通していなければいけないとかはないと思いますけど、興味があるなら是非やったらいいと思いますね。この間もテレビ観たら、やっぱり俺は仏像修復師とかやりたいねんなって。この歳からデビューは無理ですけど、そんなこと思ったりしたんですよね。今やりたいと思ってることは、たぶん年齢重ねてもやりたいはずなんで、是非やられたらいいと思うんですよ」

三味線は難しかったが、楽器に魅了されるかどうか次第

「三味線は難しかったですかの問いには、難しかったの一言でしかないですけど。これはでも、何でも難しいです。ベースでもギターでもピアノでもドラムでも、何でも難しいわけですから。ただ、自分がその楽器に魅了されるかされないかだけなので。そこを、魅了され続けられれば勝かなと思いますね」

「あとは誰に習うかとか、どういう環境で習うかによっても、三味線が好きになるか嫌いになるかもたぶん大きいと思うんですよ。伝統文化作法ばかりを注入してくる人もいると思うんですよね。三味線を弾くという楽しさ以外のものを分量多く注入してくる人もいるとは思うんで、先生選びが結構大事かもしれないですね。極端な話ですよ。今ネットに先生いっぱい転がってますからね。何の楽器でも。英語でも何でもそうですけど。ああ、こう発音するのか、みたいなのとか。分かりやすくネットに上げてくれてる人もいるし。まあ、独学でぶっこむっていう方法もあるかもしれないですね」

「何かの流派にちゃんと入ってやりたいっていうのであれば、それはそれでいいと思います。でも、そこの流派に入るとその流派のやり方があるから、こういう音楽のセッションはなしですとか、いろんなことがたぶん、壁が出て来ると思いますけど。簡単に言うと、洋楽器とのセッションはまずないですとかっていうのはちょっとあるかもしれないけど。でも、三味線は弾けるんであれば弾けるに越したことないないよなって楽器ではありますよね」

音を当てに行く三味線はボーカルに通じる

「僕はもう指で爪でダラララン、タララランンと下から上に弦を、指の爪だけで弾いて。上から下に爪だけで弦弾いてみたいな、そういうのとかもやりましたけど。意外とできました、そういうのは。でも、やっぱり熟練した人の出す音色とか、面白いなと思ったのはやっぱり、曖昧な音がカッコいいとされる瞬間がありましたね」

「音程が当たってなくてもカッコいいとか。それすげえ分かるっていうのがあるんですけど。昨今TDしても、トラックダウンしても、マスタリングしてもそうなんですけど、昨今音がもう硬いんですね。そうすると曖昧な音の魅力。音届いてへんけどめっちゃいいやん、今の。ギリッギリ届いてないけど、ええやんみたいな。全然外れてるとダメですよ。あ、外れてるなあやんけど」

「うわ、あともうちょっとで届くのに届いてへんけど、めっちゃカッコいいやん、グルーヴしてるやん、みたいな。そういうボーカルっていうものが、あまり許されなくなってきて残念やなと。でもそこを許しながら音楽を作っていけたら、日本人ぽいなってすごく思うんですよね。それを何かソウルフルとかブルージーとかジャジーって解釈取る人もいると思うけど」

「日本人のその和楽器の曖昧なりみたいなもの。倍音がすごい鳴ってたりとか。何かそういうのが、おお、色っぽいな今のとか、おおめっちゃカッコいい気持ちいとかいうのが歌に反映されてる。そんなボーカルを歌えても、そのボーカルを歌うよりもちゃんとピッチ音程当てたほうがまあいいとされるから、まあ当てとくか、みたいな。何かそんな歌を歌わなければいけないみたいな感じとかもったいないなと思って」

「でも、そういうようなところも何か上手く料理できると、日本人が作ってる音楽みたいなものも追求できるかなあと思って僕は日々やってますが。和楽器にはやっぱりそういう文化思想があると思いますよ。音程という思想が、ちゃんと。届きそうで届かない。でも届いている、と錯覚、幻聴するぐらいの届き方。そういう和楽器のように歌えたらいいなあって、すごくいつも思ってるんですけどね。なかなか難しいんですが。でも、三味線にはすごくいい魅力が僕はあるなあと思う楽器ですし」

「海外の人たちが『オレらみたいな洋楽器弾かんと、お前らには和楽器があんねんから和楽器弾けよ』とすげえ海外の人が言うの、当然ですよ。『何でみんな日本人ギターばっか弾いてんの？』みたいな。『三味線弾けよ』みたいな。『そっちがオレらからしたらもう、めっちゃファンキーやけど』って、やっぱなるんですよね。何か三味線をね、お城のタイミングで弾いてりとかしてやってたら、おおやばいな、カッコいいやんてていうのがやっぱりあるんですけど。電気使ったとてそこまで飛ばないですからねとか。ちょっと難しいんですけど。でもやり方、マイクの拾い方、マイキングのやり方いろんなもので、できると思うんですけれども」

「僕が三味線を弾いてきてないから、それはできひんから今やってないけど、ボーカルっていう部分では何かちょっとこう三味線と通ずるようなショーとかに通ずるようなニュアンスの。そういうニュアンスのボーカル歌えたらなと思ってやってますが」

「是非、せっかくですから、音感ゼロでも大丈夫じゃないかな。毎日毎日何かやってれば勝手に付くと思うんですけどね。諦めないで絶対やったほうがいいんじゃないかなあと僕は思います」最後に剛は「Break a bone funk」をかけた。この曲はミニアルバム「Grateful Rebirth」（2016年）に収録されている。

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*堂本剛のソロプロジェクトENDRECHERIの2019年9月25日発売の「ENDRECHERI TSUYOSHI DOMOTO LIVE TOUR 2018」Blu-ray/DVDはBlu-ray・DVDそれぞれに初回仕様と通常仕様がある。収録内容は全仕様共通で、アンコールのセッションを含む17曲と、約52分間のドキュメンタリー映像「DOCUMENTARY of ENDRECHERI in 2018」を収録。初回仕様（Blu-ray・DVD共通）には28Pブックレットを封入。通常仕様（Blu-ray・DVD共通）には折りポスターを封入。店舗により、先着特典として全仕様共通でSankakuピックが付く。