ジャニーズの音楽の稼ぎ頭―2017年前半はSMAP、嵐、キスマイ、関ジャニ∞、Hey! Say! JUMP、NEWSの順: ランダムビュー

ジャニーズの音楽の稼ぎ頭―2017年前半はSMAP、嵐、キスマイ、関ジャニ∞、Hey! Say! JUMP、NEWSの順

2017年06月26日

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6月23日にオリコンが2017年上半期の音楽・映像ソフトのアーティスト別トータルセールス（売上総額）の上位ランキングを公表した（オリコンの2017年6月23日付「【オリコン上半期】SMAP解散も2冠総売上&アルバム1位」）。このデータは2016年12月26日～2017年6月19日付のオリコンランキング対象期間のCDアルバム+CDシングル+音楽DVD+音楽Blu-ray Disc (BD)の合計売上額をアーティスト別に集計したものだ。ファンの数が多いアーティストであっても、対象期間中にCDや音楽DVD/BDのリリースがなければ、トータルセールスのランキングで不利になる。

この点に留意した上でTOP10を見ると、6組がジャニーズだった。具体的には1位がSMAP（86.7億円）、2位が嵐（62.1億円）、4位がKis-My-Ft2（35.4億円）、8位が関ジャニ∞（20.8億円）、9位がHey! Say! JUMP（19.5億円）、10位がNEWS（19.3億円）だった。ちなみに、ジャニーズ以外では、3位がAKB48、5位が乃木坂46、6位が三代目JSB、7位がback numberという結果だった。

1位は2016年末に解散したSMAPの86.7億円で、解散直前の12月21日に発売した最後のベストアルバム「SMAP 25 YEARS」がアルバム部門1位（115万9,997枚）、MV集「Clip! Smap! コンプリートシングルス」が音楽DVD部門で2位（26万8,069枚）、BD部門でも2位（22万8,513枚）で、シングルは50位までのランクインなし（対象期間中の発売もなし）、という組み合わせだった。ちなみに、音楽DVDと音楽BDの売上枚数を合計すると、「Clip! Smap! コンプリートシングルス」は2位（49万6,582枚）だった。国民的スターのグループの解散ということで、SMAP最後のアルバムは固定ファン以外も購入に動いたとみられるが、SMAPがなくなったことはジャニーズ事務所の収益に痛手とみられる。

2位は嵐の62.1億円で、対象期間中にはアルバム部門の50位以内のランクインはなかったが（発売もなかった）、CDシングル部門では4月19日発売の「I’ll be there」が5位（43万4,037枚）、音楽DVD部門では5月31日発売の「ARASHI LIVE TOUR 2016-2017 Are You Happy?」が1位（33万4,897枚）で2016年8月発売の「ARASHI LIVE TOUR 2015 Japonism」が50位（7,656枚）、音楽BD部門では「ARASHI LIVE TOUR 2016-2017 Are You Happy?」が1位（35万6,459枚）という組み合わせだった。音楽DVDと音楽BDの合計の売上枚数では、嵐の「ARASHI LIVE TOUR 2016-2017 Are You Happy?」が1位（69万1,356枚）で、嵐のライブ映像ソフトの圧倒的強さを示している。また、シングルで見る限り、CDよりもライブDVD/BDの売上枚数のほうが多い。なお、ジャニーズの多くのグループでは同一音楽映像作品のDVD売上枚数がBD売上枚数を上回っているが、嵐の最新作についてはBD売上枚数のほうが若干多い。

ジャニーズ内で上半期に嵐に次ぐ3番目の稼ぎ手となったのはKis-My-Ft2で、35.4億円を売り上げた。キスマイは４つの部門の全てで対象期間中に作品をリリースしてランクインするフル稼働ぶりだった。アルバム部門では5月3日発売の「MUSIC COLOSSEUM」が8位（23万4,226枚）、シングル部門では3月1日発売の「INTER」が12位（22万6,966枚）で6月7日発売の「PICK IT UP」が16位（17万4,484枚）、音楽DVD部門では2016年12月21日発売の「CONCERT TOUR 2016 I SCREAM」が4位（17万6,775枚）、音楽BD部門でも同じく「CONCERT TOUR 2016 I SCREAM」が4位（7万4,546枚）だった。音楽DVDと音楽BDの合計の売上枚数では、「CONCERT TOUR 2016 I SCREAM」は3位（25万1,321枚）で、同一タイトルの作品単位の売上枚数としては、アルバム「MUSIC COLOSSEUM」や「INTER」あるいは「PICK IT UP」の各シングルよりも売上枚数が若干多い。つまり、最近はCDの売上枚数がライブ映像商品の売上枚数を少々下回るようになっている。

ジャニーズ内で4番目の稼ぎ手だったのは関ジャニ∞で、対象期間中にアルバムの50位までのランクインはなしで（発売もなし）、シングル部門では1月25日発売の「なぐりガキBEAT」が7位（30万8,583枚）で、音楽DVD部門では5月10日発売の「関ジャニ's エイターテインメント」が5位（14万3,559枚）で2016年11月発売の「関ジャニ∞リサイタル　真夏の俺らは罪なヤツ」が45位（8,492枚）、音楽BD部門では「関ジャニ's エイターテインメント」が3位（7万7,514枚）という組み合わせだった。音楽DVDと音楽BDの合計の売上枚数では、「関ジャニ's エイターテインメント」は4位（22万1,073枚）だった。シングルで見る限り、関ジャニの場合はDVD/BDよりもCDの売上枚数のほうが多い。

ジャニーズ内で5番目の稼ぎ手はHey! Say! JUMPで、19.5億円を売り上げたが、関ジャニ∞との差は小さい。対象期間中にアルバムの50位までのランクインはなしで（発売もなし）、シングル部門では2月22日発売の「OVER THE TOP」が8位（29万9,849枚）で2016年12月14日発売の「Give Me Love」が9位（28万2,652枚）、音楽DVD部門では4月26日発売の「Hey! Say! JUMP LIVE TOUR 2016 DEAR.」が3位（19万5,608枚）で2016年2月発売の「Hey! Say! JUMP LIVE TOUR 2015 JUMPing CARnival」が34位（1万957枚）、音楽BDは上位20位のランクインなし（発売もなし）という組み合わせだった。一作品単位の売上枚数がDVDよりもCD（対象期間はシングルの未発売）のほうが多いのは、学生など、若く経済力が弱いファンが多く、値の張る映像ソフトの購買力が限られることも一因かもしれない。

ジャニーズ内で6番目の稼ぎ手はNEWSで、上半期のトータルセールスは19.3億円で、Hey! Say! JUMPとほぼ並んでいる。NEWSの場合はシングル、アルバム、音楽DVD、音楽BDの全てで対象期間に作品をリリースしており、フル稼働状態だった。アルバム部門では3月22日発売の「NEVERLAND」が12位（14万835枚）、シングル部門では2月8日発売の「EMMA」が17位（16万5,034枚）、音楽DVD部門では2016年12月14日発売の「NEWS LIVE TOUR 2016 QUARTETTO」が12位（7万544枚）、音楽BD部門では同じく「NEWS LIVE TOUR 2016 QUARTETTO」が5位（6万2,521枚）という組み合わせだった。音楽DVDと音楽BDの合計の売上枚数では、「NEWS LIVE TOUR 2016 QUARTETTO」は9位（13万3,065枚）だった。

表1 2017年上半期のアーティスト別トータルセールス（オリコン、CDアルバム＋CDシングル＋音楽DVD+音楽Blu-ray Disc）と部門別作品別順位

アーティスト売上(億円)　アルバム　シングル　音楽DVD　音楽BD
1. SMAP　　　86.7　　　1位　　　なし　　　2位　　　2位
2. 嵐　　　　　62.1　　　なし　　　5位　　1位＆50位　　1位
3. AKB48　　　44.4　　　2位　　1位＆2位　　　なし　　なし
4. Kis-My-Ft2　35.4　　　8位　　　12位＆16位　　4位　　4位
5. 乃木坂46　　31.7　　　5位　　　3位　　　　なし　　　なし
6. 三代目JSB　28.7　　　4位　　　23位　　　6位　　　7位
7. back number　26.8　　3位　　　なし　　　なし　　　なし
8. 関ジャニ∞　　20.8　　なし　　7位　　　5位＆45位　　3位
9. Hey!Say!JUMP　19.5　なし　　　8位＆9位　　3位　　34位
10. NEWS　　　19.3　　　12位　　17位　　　12位　　　5位
注: 各部門別の順位は作品ごとの順位のため、対象期間に2作品がランクインしていれば2つの順位が示される。「なし」は公表ランキング（音楽BDのみ20位まで、それ以外は50位まで）に登場なしの意味。
出所：　オリコン（2017年6月23日付「【オリコン上半期】SMAP解散も2冠総売上&アルバム1位」）　

部門別結果では、まずオリコンの2017年上半期のアルバム売上ランキングを見ると、2位以下を大きく引き離した断トツ1位がSMAPの「SMAP 25 YEARS」の115万9,997枚だった。嵐がこの期間にアルバムを発売していないなか、2位はAKB48の「サムネイル」の63万2,615枚、3位はback numberの「アンコール」の52万7,551枚、4位は三代目JSBの「THE JSB WORLD 」の45万1,728枚、5位は乃木坂46の「生まれてから初めて見た夢」の37万7,481枚、6位がONE OK ROCKの「Ambitions」の33万2,098枚、7位がゆずのベストアルバム「ゆずイロハ 1997-2017」だった。CD以外に音楽配信でも販売しているアーティストもいるが、このランキングはCDのみが対象だ。ジャニーズの2番手としては、8位にKis-My-Ft2の「MUSIC COLOSSEUM」の23万4,226枚が登場する。こうやってジャニーズの名前が出ることに貢献しているのだから、事務所はキスマイをもっと厚遇していいのではないだろうか。さらに、9位にKinKi Kidsのベストアルバム「Ballad Selection」の15万7,931枚がランクインしており、NEWSの「NEVERLAND」の14万835枚は12位だった。

また、オリコンの2017年上半期のシングル売上ランキング（音楽配信は含まれない）では、TOP10のうち6組がAKBなど48/46系女性アイドルグループが占めており、ジャニーズにも言えることではあるが、特典商法の影響力がうかがえる。1位がAKB48の「願いごとの持ち腐れ」（135万963枚）、2位がAKB48の「シュートサイン」（108万326枚）、3位が乃木坂46の「インフルエンサー」（99万7,519枚）、4位が欅坂46の「不協和音」（74万2,748枚）と、上位4位が48/46系女性アイドルグループだ。5位にようやく嵐の「I'll be there」（43万4,037枚）が登場し、6位がNMB48の「僕以外の誰か」（31万9,748枚）、7位が関ジャニ∞の「なぐりガキBEAT」（30万8,583枚）、8位がHey! Say! JUMPの「OVER THE TOP」（29万9,849枚）、9位が同じくHey! Say! JUMPの「Give Me Love」（28万2,652枚）で10位がHKT48の「バグっていいじゃん」（26万7,065枚）だ。さらに、11位に韓国の防弾少年団の「血、汗、涙」（25万7,621枚）、12位にKis-My-Ft2の「INTER」（22万6,966枚）、13位に亀と山Pの「背中越しのチャンス」（20万5,034枚）と続いており、ここまでが20万枚超えの作品だ。

さらにオリコンの2017年上半期のミュージックDVD売上ランキングとミュージックBD売上ランキングの同一タイトル作品のDVDとBDの枚数を合計して多い順に並べると、TOP5はジャニーズの独占だった。1位は嵐の「ARASHI LIVE TOUR 2016-2017 Are You Happy?」（69万1,356枚）、2位はSMAPの「Clip! Smap! コンプリートシングルス」（49万6,582枚）で、この2作品は他を大きく引き離している。3位はKis-My-Ft2の「CONCERT TOUR 2016 I SCREAM」（25万1,321枚）、4位は関ジャニ∞の「関ジャニ's エイターテインメント」（22万1,073枚）、5位はHey! Say! JUMPのDVDのみで発売された「Hey! Say! JUMP LIVE TOUR 2016 DEAR.」（19万5,608枚）だった。6位は三代目JSBらLDH系の「HiGH & LOW THE LIVE」（19万850枚）、7位はEXILE ATSUSHIの「EXILE ATSUSHI LIVE TOUR 2016 "IT'S SHOW TIME!!"」（14万3,244枚）、8位は星野源の「Music Video Tour 2010-2017」（13万5,340枚）、9位がNEWSの「NEWS LIVE TOUR 2016 QUARTETTO」（13万3,065枚）、10位が安室奈美恵の「namie amuro LIVE STYLE 2016-2017」（11万9,101枚）で、11位がジャニーズWESTの「ジャニーズWEST 1stドームLIVE 24(ニシ)から感謝届けます」（10万1,215枚）、12位がGENERATIONS from EXILE TRIBEの「GENERATIONS LIVE TOUR 2016 SPEEDSTER」（10万459枚）だった。

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2016/12/24 ジャニーズ音楽の稼ぎ頭―2016年は1位が嵐、2位関ジャニ∞、3位キスマイ、4位Hey!Say!JUMP。但しTOP3は前年比ダウン、三代目JBSが嵐に迫る

　
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