堂本剛、震災被災者への想い、難聴による曲の変化、ソロデビュー曲で（メリー副社長に）叱られた思い出を語る: ランダムビュー

堂本剛、震災被災者への想い、難聴による曲の変化、ソロデビュー曲で（メリー副社長に）叱られた思い出を語る

2018年03月11日

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3月10日のbayfm78「堂本剛とFashion & Music Book」で、堂本剛は冒頭からかなりの時間を割いて翌日3月11日で7年となる東日本大震災について語り、故郷を失った被災者のファンからのメールに真摯に対応した。

剛は「今年も何かいい形でみなさんの前に立てたらいいな」との抱負を述べ、「音楽作業を再開した」と述べた。ただし、左耳の難聴のため「作る歌の感じが変わるかもね」「右耳だけに過度な負担をかけながら今まで通りと同じことをやるっていうのはちょっとよくない気が僕はしてるんで。左の耳も使いつつ右耳は頼りになるやつって感じにして、やれる音楽をやらないといけないかな」と話した。

かけた3曲は全て堂本剛の代表曲と言える名曲バラードの、「縁を結いて」（2011年）、「赤い鼓動のHeart」（2015年、アルバム「TU」初回盤Aに収録）、デビュー曲の「街」（2002年）だった（「堂本剛おすすめバラード・セレクション厳選20曲」を参照）。

剛はデビュー曲「街」を作った時、名前こそ出さなかったがメリー喜多川副社長に「何であんたはこんな男受けするような曲を書くの？」「もうちょっと女の子にモテるようなのを書きなさい」「でも今叱ったことは気にしなくていいからね」と、愛情をもって叱られたエピソードを再び述べた。

3月11日で東日本大震災から7年

剛はオンエアの翌日が東日本大震災からちょうど7年の3月11日ということで、多くの時間を震災の被災者への想いを語ることに費やした。「震災についてこのラジオでもいろいろなことを語らせて頂いているんですけど、（中略）たとえば、僕が耳を患いましたけど、その立場になってみて初めて分かることがあるじゃないですか。そうならないと分からないこともあるんですよね。だから、気持ち的には深刻に捉えていたとしても言葉選びが難しかったりするなと思いながら。寄り添える瞬間があるとするならば、寄り添いたいなという気持ちがあって、僕なりにできることをやろう」

「ライブにうかがったりとかお笑いを届けに行ったりとか、いろんなことをしまして。本当はもっとやりたいことあったんですけどね、1人じゃなくて。やっぱりそういう時だからこそといういろんなものがありましたから。二度と起こって欲しくないことではあるし。だから、もの作りをする人間としては、風化っていうのがやっぱりあるので、何らかの形で残さなければいけないんじゃないかという気持ちも少し出るんですよね」

剛は震災で故郷を失ってそこに帰る勇気が持てないというファンからのメールに対し、真摯に語った。「後悔するのももったいない。僕も耳のことも、これやってみてもいいけど、やらんでもいいかなみたいなこととかも含めて、全部やってみてるんですよね。やってみといたほうが、あれやってなかったからかな、みたいに後で思ってもつまらんしと思って」

「自分でやっぱり自分に対して光を差すっていうことの1つの行動だとするならば、戻っていろいろなものを吸収するのはとてもいいことだと思います。自分を見失ったり苦しくなったりするようならまだタイミングじゃないのかもしれない」

剛は人気バラードの「縁を結いて」（2011年）をかけるに当たり、「その当時いろいろな思いを込めて作ったというか、母の一筋の涙からできた曲なんですけど。なぜこのような曲を書いたんだろうと、頭の中ははてなだった曲。『国』っていう言葉だったり、いろいろ歌詞で散りばめられている言葉が今振り返るととても不思議な曲なんですが。2011年4月にリリースしました」と紹介した。

春が来ると亡くなった愛犬を思い出す

剛は春が来ると思い出すことというテーマで複数のリスナーのメールを紹介し、自身の想いを語った。「春は明るいワードがとても多いんですよね。でもそれとはまた裏腹に切ない季節でもあるなって、年を重ねるたびに思う。僕自身も（4月10日の）誕生日の翌日に愛犬を亡くしましたから、そっちのほうがでかいですね。未だに会いたいなと思ったり。それだけ愛してたんだなということを再認識するわけなんですけど」

難聴が完治せず、作る歌の感じが変わる

剛は今なお突発性難聴が完治していない左耳のため、自身の作る音楽が変わる可能性に言及した。

「今年も何かいい形でみなさんの前に立てたらいいななんて思ったり。音楽作業を再開したりしながらやってはいますからね。みなさんに作品を届けることは、今後スムーズにできると思うんですけれども、ちょっと作る歌の感じが変わるかもね」

「どうしてもやっぱり右耳だけに過度な負担をかけながら今まで通りと同じことをやるっていうのはちょっとよくない気が僕はしてるんで。左の耳も使いつつ右耳は頼りになるやつって感じにして、やれる音楽をやらないといけないかなっていう感じはしますよね。いろいろなことを諦めるとか、いろんなことをないがしろにする人とか」

剛は名曲バラード「赤い鼓動のHeart」（アルバム「TU」初回盤Aに収録）をかけるに当たり、「いろんな人がいる中で、自分一人が諦めずに生きて行くのはしんどいんですけど。いろんな人々を見て態度とか行動にそういうものに傷付けられながら書いた曲でもありますけど」と紹介した。

デビュー曲「街」の作風でメリー副社長に叱られたエピソード

剛はデビュー曲「街」（2002年）をかけるに当たり、名前こそ出さなかったが、メリー喜多川副社長に叱られたエピソードを述べた。剛は以前も、メリー氏としか思えない事務所のお偉いさんに、この曲が女の子ウケするラブソングでなくメッセージソングだったことで叱られたと明かしたことがあった。

「僕の大好きな街、奈良。そして、その奈良から離れ、東京に出て来て、いろんなことを思い、東京から奈良を想い、いろんな複雑な気持ちで書いた」

「そして最初書いた時には事務所にめっちゃ怒られた曲。『何であんたはこんな男受けするような曲を書くの？』『え、そんなつもりはないけど』みたいな。『もうちょっと女の子にモテるようなのを書きなさい』　こっぴどく叱られ。『でも今叱ったことは気にしなくていいからねと言われ』っていう思い出がある曲なんですけれど」

「この曲を大切にしてくれる人々が沢山今もいて、あの時愛情をもって叱ってもらって良かったな、みたいな。いろんなことが甦るいい曲でもあります」

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*堂本剛のソロプロジェクトENDRECHERIの2019年9月25日発売の「ENDRECHERI TSUYOSHI DOMOTO LIVE TOUR 2018」Blu-ray/DVDはBlu-ray・DVDそれぞれに初回仕様と通常仕様がある。収録内容は全仕様共通で、アンコールのセッションを含む17曲と、約52分間のドキュメンタリー映像「DOCUMENTARY of ENDRECHERI in 2018」を収録。初回仕様（Blu-ray・DVD共通）には28Pブックレットを封入。通常仕様（Blu-ray・DVD共通）には折りポスターを封入。店舗により、先着特典として全仕様共通でSankakuピックが付く。