これはジャニーズ・ファンにとっては大きな前進になる。ラジコと言えば、ラジオ番組を、災害時以外はドライバーくらいしか聴く人がいなくなるかもしれない危機から救った革命的存在だった。ネットでラジオ番組がクリアな音声で聴くことができるようになり、制限の多いテレビ番組よりもタレントの本音や素が出やすいラジオ番組の人気が、しっかり確保された。
これまでは、ジャニーズのタレントが東京圏のラジオ番組に出演していても、それ以外の地域のファンは聴くことができなかったし、一部ジャニタレが関西のラジオ番組に出演していても、関西以外の地域のファンは聴くことができなかった。しかし、その問題が一挙に解決される。
テレビ番組にもエリアフリー導入を望む
ところで、テレビ番組についても、エリアフリー視聴制度が導入されるのを望む視聴者は多いはずだ。深夜や昼間のテレビ番組の場合、キー局の番組であっても東京ローカル放送のみで、地方では放送されていないものが結構多い。関西のテレビ局などのローカル番組も、他の地域では視聴できない。
かつてラジオ番組の存在意義が危うかった時に、ラジコが誕生してラジオが息を吹き返した。テレビも今後危機を迎えれば、視聴者の利便性に対応すべく、エリアフリー制度が導入されたり、あるいはビデオ・オン・デマンド(VOD)を通じた全国配信が増えたりするだろうか。今のところ、民放ドラマは既にVOD配信があるものが多いが、バラエティー番組のVOD配信は少なく、ジャニーズ出演バラエティー番組はない。
そうした需要への対応がなければ、YouTubeなどに著作権を侵害してアップされた違法の番組動画を、削除される前に急いで視聴する、というイタチごっこが続くのだろう。
ちなみに、3月27日のTBS系「ビビット」で紹介されていたが、著作権を侵害した違法動画をネットにアップすることは違法で、違法動画と知りながらダウンロードすることも違法だが、ネットにある違法動画を視聴することは違法ではない(つまり処罰対象にならない)そうだ。
*ラジオ番組の予約録音設定が可能
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*ビデオ・オン・デマンド
