[更新]関ジャニ∞渋谷すばるがグループ脱退へ、と「フライデー」が伝える。ソロアーティスト志向は事実だが、裏に何があるか考えてみる: ランダムビュー

[更新]関ジャニ∞渋谷すばるがグループ脱退へ、と「フライデー」が伝える。ソロアーティスト志向は事実だが、裏に何があるか考えてみる

2018年04月13日

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（*後続記事：2018/4/15 関ジャニ∞渋谷すばるがジャニーズ事務所退所、退路を断って音楽の道へ、まずは海外で音楽を勉強。関ジャニ∞夏のツアーは6人で）

2018年4月13日発売の「フライデー」に、「渋谷すばる『関ジャニ∞』を脱退へ国民的アイドルグループに何が起きた？」という記事がある。ちなみに、「フライデー」と言えば、かつてはジャニーズの天敵だったが、最近は木村拓哉がインタビューで登場しているから、意外とジャニーズと仲良くなっている可能性もある。

記事では、関ジャニ∞のメインボーカルでアーティスト志向が強い渋谷すばるの、グループ脱退が間近に迫っている、とされている。ジャニーズ事務所のジュリー副社長が関ジャニ∞のメンバーを集めて脱退したがっている渋谷を説得しようとしているが、関ジャニ∞はメンバー同士の仲が良く結束が強いから、逆に渋谷の意思を尊重したいという思いもあるそうだ。事務所とメンバーに関しては美談で、何ともわざとらしく、作為を感じる記事だ。

渋谷がアーティスト志向なのは事実

確かに、渋谷はアーティスト志向が強く、たとえば2017年6月発売の関ジャニ∞の話題のアルバム「ジャム」通常盤に収録されている「生きろ」は、渋谷が作詞・作曲・編曲の全てを担当している。また、渋谷はメンバーのレコーディングにも立ち会い、苦戦していたキーボードの村上信五の"居残り"にも付き合った。

ボーカリストとしての渋谷は、たまにテンパってピッチ（音程）がずれることもあるが、ものすごい声量と魂の歌唱で圧倒する。ビブラート唱法もでき、超一流バイオリニストの高嶋ちさ子とピアニストの清塚信也とのコラボで圧巻の歌唱をした時は凄かった。

既に36歳になっている渋谷は、残念ながらバラエティー番組でのトークはあまり得意ではないし、最近は俳優業の仕事もない状態だから、自分の得意分野である音楽に特化したいという願望があっても不思議はない。同じグループの錦戸亮は主役クラスの俳優、村上信五は売れっ子MCとしての地位を築いており、個人の仕事が少ない渋谷が自分はどうありたいかいろいろ考えるのは当然だ。

ただ、ソロアーティストの世界も全然甘くない。関ジャニ∞の看板を失えば、CDだって思うように売れないかもしれない。また、音楽特番の出演者を見ても分かるように、ジャニーズではグループ優先だ。

ここで一つ素朴な疑問がある。渋谷がメリー＆ジュリー副社長の反対を押し切って関ジャニ∞を脱退するということがそもそも可能かどうか分からないが、仮にそうして脱退が実現した場合、ソロ活動をジャニーズ事務所が全面的にバックアップして欲しい、という虫のいい話が通るのだろうか？かと言って、ジャニーズを退社すれば、赤西仁ですらCD売上がジャニーズ時代から大幅減になっているから、渋谷ならもっと苦戦するだろう。

何よりも、渋谷が長年苦楽を共にした仲良しのメンバーたちのいる関ジャニ∞を本気で脱退したいと考えているかどうかも不明だし、どちらかというと信じがたい気もする。

一方で、仮に渋谷が関ジャニ∞から脱退しても、関ジャニ∞にはもう1人のメインボーカルの錦戸亮と、ギター担当だが準メインボーカル的な存在でもある安田章大がいるから、基本的には歌い手に困ることはないはずだ。ただ、渋谷の独特のクセのあるあの歌声が染みついた定番曲を、声量が少なくソフトでアイドルっぽい声（ごめんなさい！）の錦戸や安田やその他のメンバーが歌うと、違う歌に聞こえるかもしれない。

渋谷は昨年のフェスで「関ジャニ∞って言うアイドルグループやってます！」と言っていたはずなのに、記事によると、アイドル路線の曲を歌うのを嫌がっているそうだ。ただ、他のメンバーも、今後脱アイドル路線の楽曲をメインにすることはやぶさかではないだろう。関ジャニ∞がよりアーティスト志向を強め、かつ、渋谷のソロアーティスト活動も増やせば、折り合いがつくのではないだろうか。だったら、わざわざ渋谷の脱退の方向を報じるほどの揉め事とは思えないのだが。

渋谷のグループ脱退を事務所がリークして、ファンに「やめないで！」の大合唱を期待しているのだろうか？だがファンの多くは、今のところ、そもそも渋谷が脱退したがっているとは信じていないようだ。

渋谷が本当にグループを脱退するならば、今夏のドームツアーが渋谷にとって、関ジャニ∞のメインボーカルとしてのサヨナラ公演になると考えるのが普通だ。だが、それ以前に、セットリストがコミカルなアイドルソング中心なことに我慢ならない渋谷が、今夏のドームツアーに出ることすらせずに脱退しそうだ、という話らしい。ファンにとって見納めの機会すら与えられずに？　嘘でしょう？

もしかして「フライデー」のこの記事には裏があるのでは、と思ってしまう。現在未定の渋谷すばるのソロアルバムやソロツアーの宣伝工作？？？　それとも、既にネット上で広まっているように、嵐の二宮和也と伊藤綾子アナの記事の火消しとしてのリーク記事なのか？

腑に落ちない点あり。まさか怒ったメリジュリが渋谷を追い詰めた？

タイミング的には、二宮和也の火消しのため、無理やりこの記事をでっち上げて世に出した、と言われれば、なるほど、と思える。だが、ここではそれ以外の可能性を考えたい。

考えたくないまさかのシナリオは、渋谷がメリー＆ジュリー副社長の逆鱗に触れることをして、ペナルティーを受けることになった可能性だ。かつてNEWSから山下智久が脱退した時、表向きはソロ活動をしたいからという理由だったが、裏ではメリー副社長とギャラで揉めて逆鱗に触れ、ジャニーズをクビになる寸前だったところをジャニー社長にSMAP担当の飯島班に移管してもらえた、という話がある（出所：「NEWS あの日のままで」）。

今回の渋谷と事務所側の揉め事のきっかけは、記事が本当であれば、関ジャニ∞の今夏のドームツアーのセットリストの意見の相違だ。セットリストの中心となる5月30日発売のベストアルバム「GR8EST」（読み方：ぐれいてすと）には2012年9月の「あおっぱな」以降が収録されており、決してアイドル色の濃い歌ばかりではない。セットリストのアイドルソング優先を渋谷が嫌がったというのであれば、アーティスト性の高い楽曲をことごとく無視して、鉄板のコミカルアイドル系の曲ばかりをスタッフが選曲したということか。

このセットリストをめぐる揉め事でライブの準備が進まなくなり、影響を受けた音楽関係者を通じて「フライデー」に情報が漏れてしまった、というのが音楽業界の見方らしい。

事務所幹部が本気で渋谷をなだめてグループに引きとめたいなら、ライブの選曲に渋谷の希望を採り入れればいいだけのことだった。だが、おそらく事実は逆で、事務所幹部は「すばる、何ワガママ言ってるの？」と怒り、渋谷にスタッフのセットリスト提案を受け入れるよう迫っただろう。ところが頑固な渋谷は受け入れようとせず、膠着状態となった。

事務所幹部の目から見れば、協調性のない渋谷が、大事なライブの準備を中断させている、と思えたかもしれない。巨額のお金が動くライブの準備は膨大で、ファンから徴収したお金で大勢のいろんなスタッフが準備に奔走してくれているから、絶対に成功させなければならない。それを、選曲が気に入らないからと言って準備を中断させるとは「何ごと？　何様？」となりかねない。業を煮やした事務所幹部が「もういい、すばるは脱退！」の方針に舵を切った可能性がある。

渋谷は頑固とはいえ、脱退したらどんな扱いをされるか見極められないうちから自ら「アイドルソングを歌うくらいなら脱退します」と強硬に主張できるだろうか？　むしろ、事務所所上層部が先手を打って、「渋谷が自分からグループを脱退したいと申し出て、メンバーも渋谷の意思に理解を示した」というストーリーをでっち上げて「フライデー」にリークし、渋谷を追い詰めようとしているようにも思える。

筆者は錦戸亮がメリー副社長のオキニであることは知っているが、渋谷がメリー＆ジュリー副社長にどう思われているかは分からない。SMAP騒動の時に関ジャニ∞のライブで口笛で「メリーさんの羊」を吹いたのが錦戸か渋谷かは判明していないが、おそらく錦戸だったら黙認されても、渋谷だったらかなりまずいのではないかと思った（2016年8月22日付「関ジャニ∞メンバーがメリー副社長を口笛でディスって気骨を示す（ビデオ判定されると怖すぎる）」を参照）。その場合、次に渋谷が幹部の意に沿わないことをしたら、かなり冷たい仕打ちをされるのではないかと思われた。

最近気になったのは、2018年3月17日にフジテレビ系「関ジャニクロニクル」にホリプロ所属のさまぁ～ずがゲスト出演した際に、三村がすばるの歌声が好きだからぜひ歌手としてホリプロに来て欲しいと言った時、渋谷が「はい！」と微笑みながら即答したことだ。

これはジャニーズでは冗談でも許されない類の言動のはずだと思えたので、筆者はとても驚いた。筆者としては、渋谷はもしかしたら何か自分の境遇に不満があるのだろうか、という気がしたが、具体的には全く見当がつかなかった。既にこの時にライブのセットリストについて渋谷とスタッフが揉めていた可能性もあるが、部外者が知る由もない。

もちろん、以上は心配性の筆者の妄想であり、事実であっては困る。これが杞憂であり、実際には、最終的には丸く収まって、関ジャニ∞およびボーカリスト・渋谷の提灯記事に落ち着くことを願う。

なお、渋谷が脱退しそうということで、一部ネットメディアがはるか昔の渋谷の素行の悪さの例（女性に飲酒強要とかジュニア時代のタトゥーとか）を蒸し返しているが、今脱退する理由にはならない。

関ジャニ∞ 記事リスト

ジャニーズ登場雑誌最新情報はこちら

*関ジャニ∞の2019年11月27日発売の43rdシングル「友よ」表題曲は、生田斗真主演の日本テレビ系土曜ドラマ「俺の話は長い」の主題歌。シングル「友よ」は、DVD付き初回限定盤、CDのみの通常盤、47ツアーオフィシャル"BOY"Tシャツ付き盤、DVD付きセブン-イレブン盤の4形態で販売。全形態共通のカップリング曲は、大倉忠義作詞、安田章大作曲の「My Story」。初回限定盤の付属DVDには「友よ」のミュージックビデオおよびメイキング映像とソロアングル映像を収録。通常盤のカップリング曲は「My Story」に加え「Faaaaall In Love」を追加収録。セブン-イレブン盤はセブンネット限定で、付属DVDには5人きり泊まり込みでBBQしながら「そこそこ大切な話」を収録し、予定枚数に達し次第受付終了となる。

*関ジャニ∞の2018年5月30日発売のベストアルバム「GR8EST」（読み方：ぐれいてすと）は「あおっぱな」（2012年9月）から「応答セヨ」（2017年11月）までのシングル21曲に加え、前回のベストアルバム「8EST」（2012年10月）収録の「無責任ヒーロー」を東京スカパラダイスオーケストラがリアレンジして関ジャニ∞とバンドでコラボしたバージョンと、ファンに人気の「大阪ロマネスク」を世界的バイオリニストの葉加瀬太郎が演奏とストリングスアレンジ担当で参加したバージョンを追加収録。ジャケット写真の赤ちゃん「GR8EST BABY」は7人のメンバーの赤ちゃん時の写真の平均を取り合成したもの。本作が渋谷すばる脱退前の最後のアルバムとなる。
「GREST」は3形態で販売され、収録楽曲・映像・写真・歌詞をダウンロード/ストリーミングしてスマートフォンやタブレットで楽しめる専用アプリのシリアルコードが封入される。完全限定豪華版[2CD+2DVD]の付属DVDにはシングル21曲、カップリング曲、アルバムリードトラック、今作の追加2曲のMVを一挙収録し、LPサイズのフォトブックも封入。2018年12月末までの期間限定商品となる201∞限定盤[3CD+DVD]の付属DVDには「HELLO! GR8EST BABY!!」と題する特典映像とメイキング映像を収録。ボーナスCDには邦楽DJ No.1として話題のDJ和による「関ジャニ∞ GR8EST non-stop mix」を38曲60分超のノンストップで収録し、フォトブックも封入。「GR8EST」のレビューは2018年5月30日付　「関ジャニ∞『GR8EST』感想―爆笑DVD、渋谷すばるがいなくなる」を参照。