[更新]関ジャニ∞渋谷すばるがジャニーズ事務所退所、退路を断って音楽の道へ。事務所にロールモデルがいなかった。関ジャニ∞夏のツアーは6人で: ランダムビュー

[更新]関ジャニ∞渋谷すばるがジャニーズ事務所退所、退路を断って音楽の道へ。事務所にロールモデルがいなかった。関ジャニ∞夏のツアーは6人で

2018年04月15日

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2018年4月15日の午前11時に、ジャニーズ事務所の関ジャニ∞のファンクラブ会員向けメッセージで、渋谷すばる（36）が関ジャニ∞を脱退し、ジャニーズ事務所からも退所することを発表し、怪我をした安田章大以外の関ジャニ∞メンバー6人の記者会見でも発表された（日刊スポーツの2018年4月15日付「渋谷すばる関ジャニ∞脱退＆年内でジャニーズ退所」）。事務所退所は年内だが、7月15日～9月16日の関ジャニ∞のドームツアーは、渋谷抜きの6人での開催となる。

記者会見直後のTBS系「アッコにおまかせ」で会見の映像が流れた。渋谷も丸山隆平も涙目で、横山裕も半泣きでコメントしていた。メンバーの絆を感じさせる発言が相次ぎ、SMAPの時のようにうやむやにせずしっかり説明してくれて、とてもいい記者会見だった。

渋谷はメッセージで、「ジャニーズ事務所を辞めさせて頂く決断を致しました」と宣言し、今後については、人生を「音楽で全うするべく、海外で音楽を学び」という意志を述べている。関ジャニ∞のメンバー、事務所や関係者、さらにファンへのお詫びの言葉も並んでいる。

会見では、2月15日に渋谷が「音楽を追究するために海外を拠点に生活していきたいので、事務所を辞めたい」とジャニーズ事務所に申し入れ、メンバーやスタッフらと話し合いを重ねたが、渋谷の思いは揺るがず、6人も決断を受け入れた、という経緯が明かされた（前出の日刊スポーツの記事）。

事務所にロールモデルとなる先輩がいたら、たぶん辞めなかった
会見で渋谷は、「この人になりたいというのは特にない。自分なりの音楽表現で、ちょっとでもお伝えしていけたらいい。（事務所の先輩で）目標とする方がいたら、たぶん辞めていないと思います」と語っていた（スポーツ報知の2018年4月15日付「関ジャニ・渋谷、ジャニーズ退社は相談せず１人で決めた　芸能界引退は否定」を参照）。

ソロアーティストと言えば堂本剛がいるが、渋谷のやりたいロックとはジャンルが違う。また、堂本剛はジャニー社長だけでなくメリー副社長からも気に入られているが、アウトローの渋谷はそこまで事務所上層部に厚遇されていなかったのかもしれない。渋谷自身が後輩から目標とされる立場になれたら良かったのだが、その環境が事務所内になかったということだろう。

また、ジャニー社長に報告したのは僅か2日前と明かしていたから、今回の独立をめぐる話し合いは、ジャニー社長ではなくジュリー副社長が仕切っていたということだ。

36歳にして退路を断って音楽の道へ

筆者はバラエティー番組での関ジャニ∞と、歌っている、特にバンドで演奏しながら歌っている関ジャニ∞を、全く別の目で見てきた。渋谷はもう36歳で、バラエティトークには向いておらず、音楽の人だ。ボーカリストとしては若干不安定な時もあるが、圧倒的声量と魂の歌声で存在感を発揮し、ビブラート唱法もできる。また、最近は自ら作詞・作曲・編曲した楽曲を関ジャニ∞に提供した実績もある（ただし、ジャニーズ退所後は渋谷の提供曲を関ジャニ∞は歌えなくなる）。

ジャニーズ内でグループとソロ活動を両立できれば良かったのに、という気はするが、もしかしたら事務所との話し合いがこじれて、その選択肢がなくなったのかもしれない。ジャニーズ退所により、渋谷はジャニーズのリソース（音楽専門スタッフや、事務所と懇意な外部関係者やテレビ局など）を使えなくなり、退路を断った状態で、ソロアーティスト活動を始めることになる。厳しい、実力勝負の世界で、自分自身の才能と人脈作りの手腕が問われる。

ジャニーズ事務所を辞めても、直ぐに表舞台で活動できたのは、元SMAPの3人などごく僅かで、通常は困難だ。渋谷としても、穏便にソロ・ミュージシャン活動を始めたいのであれば、自分のレベルアップと一石二鳥で1年くらい、海外（渋谷は英語圏と言った）で音楽と英語を勉強するのは、良い選択だと思う。

X-JAPANのToshiが海外進出当初に最も苦労したのが英語の発音で、レコーディングでOKが全く出なくて挫折を味わったというから、洋楽ロック志向の渋谷も、英語はできたほうがいい。また、既に作詞・作曲・編曲の経験がある渋谷が、今後も全て自分で楽曲制作をしたいのであれば、ちゃんと勉強すると幅が広がるだろう。

大変だろうが、頑張って欲しい。ただ、来年は収入激減になるから、1年遅れの多額の住民税の支払いが大変になることには注意されたい。

渋谷すばるがいない関ジャニ∞

一方、関ジャニ∞のメンバーからのコメントもファンクラブ会員に向けて発表された。横山裕がわざわざ本名の「侯隆」を添えて、メンバー、友達としての想いを述べているのが感動を呼んでいる。渋谷の思いを尊重したいが、一緒にいて欲しかったという正直な気持ちも綴られていた。これからも渋谷を特別な存在としている。

関ジャニ∞ファンは、渋谷の意思を理解し応援する気持ちがある一方で、大事なメンバー1人がいなくなることで、とてつもない喪失感と悲しみで呆然としているだろう。

渋谷はドームツアーには参加しないし、CDは5月30日発売のベストアルバム「GR8EST」が渋谷の声入りの最後のリリースとなる。せめて、テレビの音楽番組で、渋谷が関ジャニ∞の歌披露に加わる「見納め・聴き納め」の機会があることを願う。

ファン数でみれば、関ジャニ∞の一番人気は錦戸亮で、それに大倉忠義が続くから、渋谷がいなくなってもファン数激減にはならない。バラエティー番組では、喋りが苦手だった渋谷が抜けても問題はない。だが、歌っている関ジャニ∞のイメージとしては、真ん中にメインボーカルの渋谷がいて、あの独特のよく通る声で熱唱している姿が思い浮かぶから、その渋谷の姿がなくなるのがとても寂しいし、今は信じがたい気分だ。

もう1人のメインボーカルの錦戸亮がいるから、基本的にはグループの歌唱に支障はない。ただ、渋谷の歌声が男くさい・泥臭い歌によく似合っていたから、重要な箇所のソロが渋谷からソフトなアイドル的な歌声の錦戸に変わると、歌の印象が変わるかもしれない。準メインボーカル的な安田章大、大倉忠義、丸山隆平も、どちらかと言うとアイドル的な甘い声で、村上信五と横山裕は歌が苦手だ（ちなみに、今後はやはり錦戸がセンター、安田と丸山がサイドを務め、3人が歌の中心になるそうだ）。渋谷の歌声がなくなった関ジャニ∞の、今後の新曲の選定にも影響しそうだ。

ところで、安田章大は今週初めに自宅で転倒し、背中を強く打ち付け、打撲が回復していないため、記者会見を欠席したそうだ。お大事に。

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*関ジャニ∞の2019年11月27日発売の43rdシングル「友よ」表題曲は、生田斗真主演の日本テレビ系土曜ドラマ「俺の話は長い」の主題歌。シングル「友よ」は、DVD付き初回限定盤、CDのみの通常盤、47ツアーオフィシャル"BOY"Tシャツ付き盤、DVD付きセブン-イレブン盤の4形態で販売。全形態共通のカップリング曲は、大倉忠義作詞、安田章大作曲の「My Story」。初回限定盤の付属DVDには「友よ」のミュージックビデオおよびメイキング映像とソロアングル映像を収録。通常盤のカップリング曲は「My Story」に加え「Faaaaall In Love」を追加収録。セブン-イレブン盤はセブンネット限定で、付属DVDには5人きり泊まり込みでBBQしながら「そこそこ大切な話」を収録し、予定枚数に達し次第受付終了となる。

*関ジャニ∞の2018年5月30日発売のベストアルバム「GR8EST」（読み方：ぐれいてすと）は「あおっぱな」（2012年9月）から「応答セヨ」（2017年11月）までのシングル21曲に加え、前回のベストアルバム「8EST」（2012年10月）収録の「無責任ヒーロー」を東京スカパラダイスオーケストラがリアレンジして関ジャニ∞とバンドでコラボしたバージョンと、ファンに人気の「大阪ロマネスク」を世界的バイオリニストの葉加瀬太郎が演奏とストリングスアレンジ担当で参加したバージョンを追加収録。ジャケット写真の赤ちゃん「GR8EST BABY」は7人のメンバーの赤ちゃん時の写真の平均を取り合成したもの。本作が渋谷すばる脱退前の最後のアルバムとなる。
「GREST」は3形態で販売され、収録楽曲・映像・写真・歌詞をダウンロード/ストリーミングしてスマートフォンやタブレットで楽しめる専用アプリのシリアルコードが封入される。完全限定豪華版[2CD+2DVD]の付属DVDにはシングル21曲、カップリング曲、アルバムリードトラック、今作の追加2曲のMVを一挙収録し、LPサイズのフォトブックも封入。2018年12月末までの期間限定商品となる201∞限定盤[3CD+DVD]の付属DVDには「HELLO! GR8EST BABY!!」と題する特典映像とメイキング映像を収録。ボーナスCDには邦楽DJ No.1として話題のDJ和による「関ジャニ∞ GR8EST non-stop mix」を38曲60分超のノンストップで収録し、フォトブックも封入。「GR8EST」のレビューは2018年5月30日付　「関ジャニ∞『GR8EST』感想―爆笑DVD、渋谷すばるがいなくなる」を参照。