関ジャニ∞の渋谷すばるの退所理由は留学ではなくジュリー氏との決裂、内情を「フライデー」に喋る人が示唆するジャニーズ事務所脆弱化: ランダムビュー

関ジャニ∞の渋谷すばるの退所理由は留学ではなくジュリー氏との決裂、内情を「フライデー」に喋る人が示唆するジャニーズ事務所脆弱化

2018年04月21日

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関ジャニ∞の渋谷すばるの4月15日の脱退・事務所退所の記者会見は、潔さや音楽や人生に真摯に立ち向かう人柄とメンバーとの絆の強さが伝わって来て、悲しいがとても良い会見だったと思った。

だが、2018年4月20日発売の「フライデー」の追加記事や、4月19日付の日刊サイゾーの記事などを読んでいると、記者会見で若干感じた違和感、つまり渋谷が事務所に「言わされていた」可能性がある部分が、大体解明されてきた気がする（日刊サイゾーの2018年4月19日付「渋谷すばる“脱退会見”に残る謎……『なぜ今？』『今後は？』関係者がすべてを語る」を参照）。なお、筆者はサイゾー系のネット記事を全て鵜呑みにしているわけではないが、SMAP解散の大スクープを正式発表前に出したのはサイゾーウーマンだったし、今回も渋谷すばるが会見を開くことを正式発表前に報じたのは日刊サイゾーだったという実績がある（日刊サイゾーの2018年4月14日付「関ジャニ∞・渋谷すばる、明日15日に緊急会見へ!?　“脱退”匂わせた『紅白』リハーサル放棄の異様な風景」）。

脱退・退所は回避可能だったのにこじれて後戻りできなくなった

会見で渋谷が関ジャニ∞にいる状態では自分の音楽を追求できないのか、と質問された時、渋谷が複雑そうな面持ちで「できなくはないと思います」と答えたのが、気になっていた。

渋谷はどうしてもジャニーズ事務所を退所して留学しなければ自分の音楽を究められないとは、実は思っていなかったのだ。だが、渋谷と事務所幹部（具体的には関ジャニ∞の絶対的上司であるジュリー氏）は決裂し、もう後戻りできなかった。

「フライデー」に登場する「事務所関係者」によると、渋谷と事務所との不協和音は、2016年のソロツアー後から徐々に強まっていった。昨秋の渋谷の非公式な脱退申し出に、事務所は真摯に向き合わず、双方のすれ違いを目の当たりにしてきたからこそ、メンバーも今回強く慰留する気になれなかった。

「フライデー」によると、ジャニーズ事務所は会見の成功を喜んだが、メンバーたちは不満だったようだ。そもそも、「フライデー」の渋谷脱退のスクープの動きを知ったジュリー氏が関ジャニ∞のメンバーらに呼び出しをかけたのに、応じなかったメンバーもいた模様だ。そうなると、安田章大が記者会見に出席しなかったのは、本当に自宅で転倒した怪我で大事をとっただけだったのか、と気になる。

事務所幹部は堂本剛にはユニークな音楽ジャンルでのソロアーティスト活動を認めてきているが、渋谷については結果的に認めなかった。事務所と渋谷の間に修復不能な溝ができてしまい、ロックのソロアーティストとして渋谷を育てるどころではなくなっていたのだろう。

最後のツアーに参加するという渋谷の申し出をジュリー氏が拒否

渋谷の退所時期が年末となっているのは、関ジャニ∞としてのCM契約の関係もあるのだろう。より重要なのは、渋谷が今夏のドームツアーにも参加すると申し出たのに、ジュリー氏が許さなかったことだ。「フライデー」には、ツアーに参加しない理由を尋ねられた時に、渋谷が唇を固く結んで「悔しそうな表情」を見せた写真が載っている。

渋谷のツアー不参加については、渋谷のサヨナラ・ツアーになるのをよしとしない、という事務所の考え方は、全く分からないわけではない。

しかし、現実問題として、歌唱力のある渋谷のソロパートは歌の難しい箇所に組み込まれている。ツアーまでそれほど時間がないのに、渋谷が抜けて膨大な数の曲の歌割を作り直して練習を重ねるとなれば、メンバーの負担は膨大だ。渋谷はその負担の重さに気づいたからこそ、ツアーには参加すると申し出たのに……。

海外留学が真の脱退・退所理由ではない

また、渋谷が会見で海外で音楽の勉強をすると言いながら、具体的にどの国のどの学校に行くかが全く決まっていない、と明かしたことを、筆者も含め一部のネットユーザーたちは驚きを持って受け止めていた。筆者は、海外で本気で勉強するにはいろいろ準備が大変なのに、渋谷が何一つ具体的に考えていないため、そんな悠長なことで大丈夫なのだろうか、と案じ、誰か信頼できるアドバイザーがいるといいのに、との思いをブログに書いていた。

一方で、「自分の彼氏が36歳で突然仕事をやめて、当てもないのに海外で勉強したいな、なんて青すぎることを言い出したら嫌だ」と呆れる女性たちも結構いたようだ（アサジョの2018年4月17日付「こんな36歳はイヤだ！渋谷すばるの発言が青すぎると女性たちがドン引き」を参照）。

だが、事の真相は、渋谷は何が何でも留学したいから脱退・退所、という表向きの説明とは程遠かったようだ。会見では、留学が主な理由であると思わせるような説明の仕方を要求されたが、何しろ具体的な留学計画があるわけではないから、歯切れが悪く、不自然で無謀な話に聞こえてしまった。

世間は渋谷と関ジャニ∞に好意的、ジャニーズ事務所は脆弱化か

裏でしたたかにいろいろ手を回せるような人ではないだけに、渋谷がこれからどうするかはほとんど何も決まっていないそうだ。それでも、世間は概ね渋谷の人生の決断を温かい目で見守っているから、荒波の中でソロ活動を始めても、応援してくれる人は沢山いるだろう。

ところで、「フライデー」にいろんな内部情報をチクった「事務所関係者」は、事情通のあの人かもしれない、と感じた人も多かったのではないだろうか。ジャニーズ事務所は次期社長のジュリー氏に権限シフトを進めているが、こういう人がジュリー氏の「荒れっぷり」まで喋って、ジュリー氏のサゲ活動をしている現状を考えると、ジュリー氏の新体制の基盤は脆弱なのかもしれない。大丈夫か、ジャニーズ事務所？

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*関ジャニ∞の2018年5月30日発売のベストアルバム「GR8EST」（読み方：ぐれいてすと）は「あおっぱな」（2012年9月）から「応答セヨ」（2017年11月）までのシングル21曲に加え、前回のベストアルバム「8EST」（2012年10月）収録の「無責任ヒーロー」を東京スカパラダイスオーケストラがリアレンジして関ジャニ∞とバンドでコラボしたバージョンと、ファンに人気の「大阪ロマネスク」を世界的バイオリニストの葉加瀬太郎が演奏とストリングスアレンジ担当で参加したバージョンを追加収録。「GREST」は3形態で販売される。完全限定豪華版[2CD+2DVD]の付属DVDにはシングル21曲、カップリング曲、アルバムリードトラック、今作の追加2曲のMVを一挙収録し、LPサイズのフォトブックも封入。2018年12月末までの期間限定商品となる201∞限定盤[3CD+DVD]の付属DVDには201∞（エイトイヤー）を象徴するコンセプト映像、ボーナスCDには邦楽DJ No.1として話題のDJ和による「関ジャニ∞ GR8EST non-stop mix」を35曲（予定）60分超のノンストップで収録し、フォトブックも封入。店舗により先着外付け特典として、完全限定豪華版にはポスターポストカードセット、201∞限定盤と通常盤には異なるポスターが付く（Amazonと楽天は外付け特典付きは商品コードが異なることに注意）。

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*関ジャニ∞の2017年11月18日発売のシングル「応答セヨ」の表題曲は丸山隆平主演映画「泥棒役者」の主題歌で、バンドスタイルのロックナンバー。作詞はポルノグラフィティの新藤晴一が担当。初回限定盤には「パノラマ“関ジャニ’sエイターテインメント”Remix」を追加収録し、付属DVDには「応答セヨ」のMVおよびメイキング映像を収録。全国8万枚限定生産のエイト限定盤のカップリング曲には「めざましテレビPRESENTS T-SPOOK」公式パーティーソングの「Sweet Parade」を追加収録し、付属DVDには「Sweet Parade」のMVおよびメイキング映像を収録。通常盤には「Sweet Parade」およびジャズビートの「Street Blues」を追加収録（詳細レビューは2017年11月16日付「関ジャニ∞の感傷的ロック『応答セヨ』と大人の恋唄ジャズ『Street Blues』」を参照）。

*関ジャニ∞の2018年3月7日発売のライブDVD/Blu-ray「関ジャニ'sエイターテインメントジャム」は2017 年9月10日の福岡ヤフオク!ドーム公演をライブ本編に収録。DVD初回限定盤の特典映像は、ツアーメイキング映像と札幌・大阪・名古屋・東京・福岡のMCダイジェスト映像を収録。さらに、ライブフォトブックと「KANJANI∞ SCHEDULE BOOK 2018」を封入。Blu-ray盤の特典映像は、ネバネバ企画映像(全会場分一挙収録)、ネバネバ企画罰ゲーム映像およびマルチアングル（奇跡の人 / JAM LADY / Answer / ノスタルジア）。DVD初回限定盤のレビューは2018年3月8日付「『関ジャニ's エイターテインメントジャム』のアーティスト性追求と色気」を参照。