堂本剛ENDRECHERIライブのツイレポで感想：難聴は治ってないが前進あり、エロい演出、ファンとの絆: ランダムビュー

堂本剛ENDRECHERIライブのツイレポで感想：難聴は治ってないが前進あり、エロい演出、ファンとの絆

2018年05月18日

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堂本剛のソロ活動のENDRECHERI Tsuyoshi Domotoツアーが5月21日のZepp Osaka Baysideから始まった。筆者は行けていないから、行った人のTwitterやブログなどのレポートを読み漁ってメモ書きしているだけだが（メモ書き1日目と2日目）、いろいろと伝わってくるものがあって感慨深い。

バンドメンバーの意気込みが凄い、堂本剛は今や日本のファンク界の第一人者

バンドメンバーは長年の盟友の十川ともじ（keyboards）や竹内友康（guitar）などの他、新しい人もいた。「日経エンタテインメント！」2018年6月号や「音楽と人」2018年6月号のENDRECHERI特集にもあったが、ファンクをやりたいのに（マイナーなジャンルだから）ファンクでは食べていけないミュージシャンにとって、これだけ大勢のファンが聴いてくれる堂本剛のバンドは、憧れの場所なのだ。だから、彼らの意気込みは半端ない。

竹内友康だったと思うが、ファンクでオリコン1位が獲れるのは日本全国堂本剛ただ1人、とライブで発言していた。今回参加できなかったベーシストのKenKenも剛のバンドで演奏できることは「（ファンクをやりたい）ミュージシャンの夢がかなう場」と述べていた（「日経エンタテインメント！」6月号）。だから、山下達郎も自ら強く希望して、剛のENDRECHERI名義のニューアルバム「HYBRID FUNK」の1曲（「HYBRID ALIEN」）のギタリストとして参加した。つまり、堂本剛は今や日本のファンク界の第一人者と言っても過言ではないのだ。

普通のミュージシャンは、小さなライブハウスから始めて数千人規模の大きなライブハウスやホールのステージに立つのを目標としている。しかし、剛はかつてライブハウスで初めてステージをやることになった際に、自分はこんな小さいところは初めてだけど上手くいくだろうか、と逆の不安を口にしていたという、破格のスケールのライブ経験者だ。剛は何万人ものKinKi Kidsファンをファンクの世界に連れて行き、このジャンルについて行けないファンは必然的に脱落したが、それでもファンクを好きになったファンは残り、新たなファンも獲得しつつある。

凄腕で息もピッタリのバンドメンバーだからこそ、剛がライブの1日目の即興セッションでいきなり完成できた新曲もあった。タイトルは「ジンマシーン」とのこと。と言っても、皮膚に出るアレではなく「神 Machine」の意味だそうだ。なお、2日目には、剛がベースの森多聞とステージ上でキスしたのでは？との疑惑があった。

突発性難聴は治っていないが耳鳴りは改善し、ステージでできることが増えた

剛の突発性難聴は完治していないため、今回のライブもヘッドフォン装着で左耳の音をオフにしてのステージになっている。そのヘッドフォンが、赤色だったと何人かのファンが報告していたが、正確には、紫に赤（どちらかというと朱色系）の切り替えが入っていて、ENDRECHERIのロゴのステッカーが貼られていたようだ。あまりにもお洒落なヘッドフォンなので、「売って欲しい」と注目が集まっていた。

剛の左耳の難聴は治っていないが、耳鳴りの問題は約5カ月前のKinKi Kidsの年末年始のドーム公演の時からはかなり改善していた。年末年始のキンキコンの時は、ある音域のサウンドや拍手や大歓声が耳鳴りを引き起こし、歌いながら踊ったり、歌いながらギターを弾いたりすることまでは不可能で、歌だけに集中せざるを得なかった。あの時、ソロコーナーでかつて自分が死にたいほど辛かった時期に作ったアルバム[si:]収録の「PINK」のパフォーマンスで、剛は歌わずに緩やかに踊っただけだった。

しかし、今回は年末年始に歌えなかった「PINK」を歌ったそうだ。また、ギター演奏をしながら歌えるようになっていた。突発性難聴で「PINK」を歌いたい心境に追い込まれていたことや、ここまで病状が改善したことに、涙ぐんだファンも多かった。筆者も同じだ。

剛の変幻自在：カワイイ、エロい、ケリー

剛は母性本能をくすぐるような一面を持っているから、このライブでも眠そうにして「カワイイ」とからかわれていたようだが、剛ファンの女性の多くは剛がラジオで言っていたところの「母性の海」だ。

一方で、剛はライブハウスという割と狭くファンとの距離が近く熱気が充満した空間で、セクシーというかエロティックなパフォーマンスもしたそうだ。マイクスタンドにまたがったパフォーマンスに悩殺された女性ファンが続出していたようだ。もはやうら若き乙女とは言えない大人の女性ファンの中には、じゃあ頂き！みたいな反応をした者もいた。ちなみに、2年ちょっと前のライブの時だったと思うが、その時も剛は女性ファンに向かって「抱いてやる！」とか叫んでいたらしく、特別な空間のライブだからこそ、普段の剛では考えられないエロさを醸し出していた。

ライブのステージが進むにつれ、観客の「剛！」という呼びかけ声が、次第に「ケリー！」に変わっていったとの報告もあった。人格が堂本剛からケリーに変化していくかのような感じ、という趣旨のことを書いていたファンもいた。

剛ファンとの絆

ライブのネタバレをネット上に書くことには賛否がある。多くのファンは事前には知りたくない。一方、新規のファンの中には、昔のアルバムの収録曲の演奏があると分かっていれば、予めその曲を聴いて覚えてからライブに行きたいという人もいる。

Zepp Osaka Baysideの１日目が終わった時点では、ネット上に全曲のセットリストをアップした人は、筆者が見た限りは誰もいなかった。みなさん、翌日に参戦するファンのことを慮っていたのだろう。

また、曲のタイトルをはっきり書かずに、ファンにしか分からないヒントを用いて、どの曲が演奏されたかを示唆していた人もいた。「ハイヤー」と書かれていたのがその典型だ。堂本剛のソロ曲に「ハイヤー」というタイトルの曲はないが、ライブでの演奏中にファンが剛と一緒に「♪ハイヤー」と歌うから、あの曲だと分かる。ちなみに、この曲は歌詞がないインスト曲という建前だから、ネットで歌詞を検索しても出て来ない（ヒント：アルバム「Coward」収録のCCKと略される曲）。

剛とコアなファンとの絆は強固だ。たとえば剛は、たまに自身のラジオやライブで思いがけない本音を漏らすことがあるが、ファンはそれをネット上に書くとまずいと思うと、絶対に書かない。そういう場合、剛は自らの本音を、言葉を注意深く選びながら、ファンだけに分かるように伝えてくる。これは剛とファンとの秘密共有であり、SNSで公開すべきものではない。もちろん筆者のラジオレポートでも、そういう類の発言を書くことはない。

グッズ販売はひっそりと

今回のライブでのグッズ販売では、剛が自らデザインしたサンカク(Sankaku)キャラクター入りの衣類やバッグ類などが販売されている。しかし、Johnny’s netで物販どころかライブの告知自体がないのはいつものことながら、剛のソロ活動の公式サイトでも物販の告知はなく、ファンクラブ会員向けメールで知らされただけだ。また、ライブ開場中はチケット保有者でなければ販売所に入れない。

情報開示が少ないのは、会場が狭いため、多くの人が殺到しすぎたら対処できなくなるからかもしれないし、今回の商品は転売屋が飛びつきそうなものばかりだから、純粋なファンだけに情報を限定したかったのかもしれない。

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*堂本剛のソロプロジェクトENDRECHERIの2019年9月25日発売の「ENDRECHERI TSUYOSHI DOMOTO LIVE TOUR 2018」Blu-ray/DVDはBlu-ray・DVDそれぞれに初回仕様と通常仕様がある。収録内容は全仕様共通で、アンコールのセッションを含む17曲と、約52分間のドキュメンタリー映像「DOCUMENTARY of ENDRECHERI in 2018」を収録。初回仕様（Blu-ray・DVD共通）には28Pブックレットを封入。通常仕様（Blu-ray・DVD共通）には折りポスターを封入。店舗により、先着特典として全仕様共通でSankakuピックが付く。