堂本剛、ジョージ・クリントンに会う、母との時間を増やす、自己犠牲も突発性難聴の一因と推測: ランダムビュー

堂本剛、ジョージ・クリントンに会う、母との時間を増やす、自己犠牲も突発性難聴の一因と推測

2018年09月09日

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9月8日のbayfm78「堂本剛とFashion & Music Book」で堂本剛はENDRECHERIとして出演した8月18・19日の「SUMMER SONIC 2018」のMCなしライブを「MCで喋ることないなと思って」と振り返り、自身のファンクの特徴について「奈良人のルーツ」「仲間」を挙げた。

剛はサマソニで憧れのジョージ・クリントンに会えたことについて、「やっぱ何かワケが分からないカッコよさがあって」「いろいろと勉強になった」と振り返った。

剛は一時期入院したこともあった母親について「ジャニーズに入ってからがね、結構可哀想やなとずっと思ってたんです」「30歳になったことをきっかけに、もうちょっと同じ人生を生きてるぐらいの、そういう時間をいっぱい増やしてあげたいなと思って、過ごし始めた」と語った。

剛は突発性難聴を発症した一因として、「自分の意見は二の次にして人の意見を優先する、そんな20年以上を過ごしてきた、何かもしかしたら代償じゃないけれども、そういうものも積み重なって、今のこの身体・耳を患っているっていうこともあるのかもな」との推測を示した。

サマソニのMCなし50分ファンクぶっ通しライブ

ENDRECHERIの8月18・19日の「SUMMER SONIC 2018」のMCなし10曲ぶっ通しライブを振り返り、剛は「とにもかくにもバンドメンバーの力が大きいですから。MCで喋ることないなと思って。喋ってたら、50分時間頂いてたんで、喋ってたら1曲減るし、とかいろいろ考えたら、もうMCいいかな。バンドメンバーも『それでええんちゃう』みたいな」

「みんなに聞いて、『セッションとかってダメなんですか？』『やれば』みたいな。1曲ずっと50分セッションは『それはやりすぎ』って言われて。曲をやっぱやったほうがいいのかって感じで、ライブのセットリストから入れたんですけど」

「ああだこうだ言葉で喋ると、結果何か変に伝わるっていうのかな、音楽って。本当は『この曲ってどういう想いで作られたんですか』みたいな質問に答える必要はないんですよね。答えなくていいという権利があるならば、答えたくもないっていうぐらい。なぜならば、そこに説明されているから。その説明を解読できない人は、解読できないでいいっていうものが音楽やから、そもそも。それを全ての人が解読できるように音楽を作るっていうのはまた違う音楽の作り方で、僕はそういうタイプではないから。聴いてもらったほうが早くて」

「ファンク分かる人は、あ、ファンクやって言うし。あ、ちょっとロック寄りにしてるけどここファンクのマナー守ってるねみたいなものとか。そういうものが分かる人には分かればいいっていう感じに作っているから。だから、そういう意味では、サマソニに出た時に自分は今こういうご縁をもらってこういう人たちとファンクやってますっていうのをただ鳴らせばいいだけかなと思って、シンプルな形をとったという形なんですが」

ファンクとは

「インタビューで『ファンクって何ですか』みたいなことを聞かれた時に、うーんと思って。『仲間、自分というものが鳴ってる』ってことじゃないですかね。あとは自分のルーツみたいなものが鳴ってるのが、ファンクじゃないですかねって話をしたことがあって」

「自分が奈良人であることも、そのルーツが鳴っていることと、あとは仲間がこれだけいて、こういうファンクやってる、仲間が鳴っている、というの。それがファンクかな。これを感じたのも、スライ・ザ・ファミリーストーン(Sly & The Family Stone)にも感じたし、ジョージ・クリントン（George Clinton）にも感じるっていう。仲間が鳴ってるっていう」

サマソニで憧れのジョージ・クリントンに会った

「ジョージ・クリントン会って、ちょっとだけじゃれて、で、ライブ観て。やっぱ何かワケが分からないカッコよさがあって。仲間が鳴ってて。誰あの人と思いながらも、めちゃめちゃカッコええな。衣装もバラバラやったし。（パーカッションの）スティーヴが『我々は随分キャラ渋滞していると思ってましたけど、まだまだだったんですね』みたいなことを言ってました。今度ライブやる時や、アルバム作る時もそうですが、キャラは渋滞しててええなっていう」

「教祖ですからね。あの状態、77歳。自分も77歳になった時に、あれぐらいがいいな。取りあえず会場にはいるけど、ちょっと歌って、椅子すぐ座る。何かいいなあ。かわいいおじいちゃん」

「バックステージはみんなめちゃめちゃいい人ですからね。ハードなファンクやってたりするシーンもあるけど、めちゃめちゃfunnyっていうか、すごいいい人たちという印象がある。だから悔しかった。極悪な感じで態度も悪くて、あんだけカッコいい音出てたら、ちょっとだけ腑に落ちるけど、裏ではめちゃめちゃ柔らかくて、めちゃめちゃいい人たちやったから、悔しかったですね」

「なぜこんなマインドでカッコいいグルーブ出せるの？　何が足りないんだろう、みたいなことを思いながら。いろいろと勉強になった、そんな2日間だったなって感じですね」

ここで剛はライブでも1曲目に歌った5月発売のENDRECHERI名義のアルバム「HYBRID FUNK」のタイトル曲をかけた。

母について

剛は母親についてかなり多くを語った。「僕は何気ない時間、どうでもいい時間は増やすようにしているんですよ、ここ数年。わざと甘えたり、わざとものを頼んだり。そういうことをやってると、何か元気戻って来たなみたいな感じがあったり」

「自分が独り立ちしている感じを強めてしまうと、あるいは仕事のことはオレの話やから入って来るなっていう態度をとったりしすぎるると、もうお母さんこの子のためにやることないんかというモードで暮らし始めるんですよね。そうするとどっか覇気がないというか、そういうのをちょっと感じたんで。わざと話するようにしたり、最近はしていますね。そうすると普通にまた元気になってくるんで、ああ良かったなと、と思っているここ数年であります」

「逆に、家族がいなくなった時に、今のこういうたわいもないメールはどういう感じになるんだろうな、とか思いながら、結構メールしていますね。僕、小さい頃からちょっと変に敏感やったんで。そういう命の話みたいな。ちっちゃい頃に『お母さんって死ぬの？』っていう質問をしてるし。え、お母さんとバイバイする時来るんねんやっていうのを、幼稚園の時から思っているから」

「それを人は親離れ子離れできていないみたいなイメージに取る人も多いけど。あとは、マザコンみたいなイメージとして多いねんけど、産んでくれた人を大切にして何が悪いねんみたいな感覚が僕はあるから。だから結構小さい頃からそんなふうにしてきて」

「ジャニーズに入ってからがね、結構可哀想やなとずっと思ってたんです。本当はこうしたいけどできない、子供に対して。子供をとにかく信じて、遠くから何も手を触れないぐらいで見守るしかないみたいな。そういうもどかしい時間を、10代20代の頃って結構過ごさせたなと思って。だから、30歳になったことをきっかけに、もうちょっと同じ人生を生きてるぐらいの、そういう時間をいっぱい増やしてあげたいなと思って、過ごし始めたなって感じがありますね」

自分の心の声を聞かなかったから突発性難聴になった？

剛は自分自身の心の声を聞かなかったことが、2017年6月の突発性難聴発症につながった可能性を意識していた。

「最近僕が一つ自分に対してテーマとして掲げているのが、人を想うことと人を大切にすることっていうのがとても大事なことだし、これからも続けて行こうと思っていることですけど、やっぱり自分を大切にすることとか想うことっていうのを忘れがちだなと気づき、もうちょっと自分のことを想ってあげないとなっていう」

「だって、自分の人生一回で、人々に対していろんなことを思い、動き、生活をするっていうことは、自分の人生の中でもとても気持ちいいことの一つではあるけど。それをしすぎることによって、自分を大切にしたり想うこと、自分の意見は二の次にして人の意見を優先する、そんな20年以上を過ごしてきた、何かもしかしたら代償じゃないけれども、そういうものも積み重なって、今のこの身体・耳を患っているっていうこともあるのかもなっていう」

「だから、自分の心の声を聞いてあげなさいっていうサインの気もして。自分の心の声を聞いてあげることで耳が少し違う形に変わって行くんじゃないかなっていう、変な直観ですけれども、そういうふうな時間もいっぱい作りなさいと。そんなふうなこと言われてこうなったのかなとか、いろんなことを思ったりするんですが」

剛はENDRECHERI名義で8月22日に発売したシングル「one more purple funk –硬命 katana-」通常盤に収録のバラード「Rainbow gradation」について語った。

「人を愛するということは、どこか僕の中で美しいことでもあるんだけれども、美しすぎて悲しくも涙が流れてくるような、そんなイメージもありまして。そういうイメージをちょっと込めて『Rainbow gradation』っていう曲を作ったんで」

ここで剛は「Rainbow gradation」をかけた。

難聴が完治しない中での夏フェス出演

剛は突発性難聴が完治していない中で夏フェス出演を決めたことを振り返った。

「いつか（サマソニの）BEACH STAGEでライブやりたいですね」「ヘッドフォンでノイズキャンセラーしているので、あれぐらいの大きさと音量、セットに関してはさほど問題がないというか。やっぱり、一定の音域とかがとりづらいとかっていうのは、どうしてもありますね。だから今まで歌えてた、ピッチが取れてた歌とかも、やっぱちょっとフラっとしちゃう歌がありますね」

「サマソニさんは以前欠席してしまったし。イナズマさんもそうなんですけど、『是非出れるんだったら出てください』みたいなお話もあったんで。昨年ご迷惑をおかけしたなっていうのもあったし。お詫びとお礼も含めて、立てるんだったら立ちたいなと思って立たせて頂いたんですけど」

剛はシングル「one more purple funk –硬命 katana-」通常盤に収録の「funky レジ袋」について解説した。

「この曲の中にも、自分の今の耳のことをちょっとリリックに取り入れたりして作ったりしました。右と左と世界が違うから、世の中に人が全然違うこと言ってるな。もうちょっとおんなじこと言えばいいのにな、みんな」

「今後はそういう、（難聴を）ネタにして行くみたいな感じで、歌も作って行くと思います。また、行かざるをえないというか」「次のアルバムはまたどファンクなもの、前回の「HYBRID FUNK」よりも濃厚なものを作りたいなと思ったりしますけど」

最後に剛は「funky レジ袋」をかけた。

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*堂本剛のENDRECHERI（エンドリケリー）名義の2018年8月22日発売のシングル「one more purple funk…-硬命 katana-」表題曲は動画配信サービスdTVのオリジナルドラマ「銀魂2 -世にも奇妙な銀魂ちゃん-」主題歌に起用されたFUNKROCKで、妖艶なギターリフとメロディー、そしてKenKenのベースが炸裂。シングルはDVD付Limited Edition A(初回盤A)、DVD付Limited Edition B(初回盤B)、CDのみのOriginal Edition(通常盤)の3形態で販売。Limited Edition A(初回盤A)の付属DVDには「one more purple funk…-硬命 katana-」のMVとENDRECHERIノーカットダンス映像を収録。Limited Edition B(初回盤B)は、このCDのみに「奥奥奥之院」が追加収録され、付属DVDにはZepp DiverCity公演MCとレコーディングの模様を収録した特典映像「Making of funkyレジ袋」を収録。Original Edition(通常盤)のみに「funkyレジ袋」「紙機械(ジンマシン)」「Rainbow gradation」が追加収録されている。

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*2015年5月20日発売のアルバム「TU」。初回盤A（どうもとくべつよしちゃん盤）には名曲バラード「赤い鼓動のHeart」を収録。通常盤（ふつうよし盤）には「Heart Disc」「FUNKがしたいんだどしても」「いまあなたと生きてる」「いとのとち」を収録。

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*堂本剛が2006年3月1日にENDLICHERI☆ENDLICHERI名義で発売したアルバム「Coward」には名曲バラード「ソメイヨシノ（album version）」ライブでお馴染みの「Chance Comes Knocking」「これだけの日を跨いで来たのだから」などを収録。

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*堂本剛が2007年4月11日にENDLICHERI☆ENDLICHERIで発売したアルバム「Neo Africa Rainbow Ax」は通常盤に「Blue Berry」(ライブバージョン)を収録

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*堂本剛の2002年5月29日発売のソロデビューシングル「街/溺愛ロジック」

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*堂本剛も出演した2018年8月公開の大ヒット実写映画「銀魂2 掟は破るためにこそある」（主演：小栗旬, 監督：福田雄一）のBlu-ray/DVD（映画の感想は2018年8月17日付「映画『銀魂2』も爆笑続き、柳楽優弥・三浦春馬ど迫力、堂本剛のおみ足と妖気」を参照）。