嵐が2020年いっぱいで活動休止を発表、大野智は芸能活動休止、記者会見で改めていい人間関係の素敵なグループだと思った: ランダムビュー

嵐が2020年いっぱいで活動休止を発表、大野智は芸能活動休止、記者会見で改めていい人間関係の素敵なグループだと思った

2019年01月27日

（更新: 嵐の記者会見の映像を観た後で修正加筆）

嵐が2020年いっぱいをもって、グループとしての活動を休止する。2019年1月27日の午後5時過ぎに、ファンクラブ会員にメールが届き、Johnny’s netのファンクラブサイト内の嵐の動画メッセージを観るように指示が来た。その動画は「嵐よりファンの皆様へのご報告」と題されていて、メンバー5人が2020年いっぱいをもってグループ活動を休止するという衝撃的な報告だった。

それから、ジャニーズ御用メディアの主要スポーツ紙が一斉にオンライン版で第一報を報じ、嵐の5人がそれぞれ発表したコメントを掲載した（下記）。

さらに、午後8時から約1時間20分にわたって嵐の5人が記者会見を開き、会見の大部分の映像が午後10時からのフジテレビ系「Mr.サンデー」で約1時間にわたって流れた。

記者会見から見えたもの ― いい人間関係を維持しているとても素敵なグループ

いい記者会見だった。仲がいいのか疑問なグループもあるが、嵐の5人の会見での話しぶりからは、本当にいい人間関係を維持している、とても素敵なグループであることがよく分かった。だからこれだけ多くのファンがいるのだ。

最初に説明をしたのがリーダーの大野智（38）で、2017年の6月にグループLINEで「話がしたい」と他のメンバー4人を集めて、「嵐の活動を一旦終えたい」との意向を伝えたそうだ。この時の大野はジャニーズ事務所を辞める覚悟だった。

相葉雅紀は「ひっくり返りました」というほど驚いた。二宮和也も驚き、「5人でなきゃ嵐じゃない」と言った。相葉と二宮は、大野に何とか続ける方法はないのか、と質した。しかし、相葉は「ちょっとでも違う方向を向いていて嵐を続けるのは難しいなとは思いました」

一方で、櫻井翔は、「嵐というグループはもちろん大切ですが、一人の人生を縛ることもできないと思いました。どれだけ時間を掛けても全員で着地点を決めないとと思った」そうだ。松本潤は、大野の意向とは別に「過去に、実際にグループをきれいな形で終えたいというふうに思ったことはありました」ということで、驚かなかった。

大野が他のメンバーと個別に話し合い、その後また全員で話し合い、2020年限りで活動休止という結論を2018年2月に事務所に報告し、最終的に決定したのが2018年6月だった。

5人の話しぶりから、やっぱり彼らは仲が良く、信頼で結ばれているんだな、と分かった。いい人間関係を維持している、素敵なグループだ、と改めて思った。

事務所は大野は結局、芸能界が恋しくなると思っている

当初退所を覚悟していた大野は、事務所から「お休みという形でいいんじゃない」との寛大な措置を提案され、「いいんですか」と受け入れた。大野は2020年末以降は個人の芸能活動も休止するそうで、「この世界を離れて、今まで見たことのない景色を見てみたい。“普通の生活”をこの世界に入ってから経験していないなと。そういうことにも興味がある」と述べた。

事務所としては、大野が芸能界を離れてやりたいことを模索しても、結局芸能活動をまたやりたいとの結論に達するのを、期待しているのだろう。

歌唱力のある大野なしの嵐の音楽活動は、やめたほうがいい

確かに、世間は甘くない。大野が芸能界を離れて好きな絵を描いてみたところで、ジャニーズ事務所のバックアップがなければ、画集販売も個展開催もままならない。プロの釣り師になりたいと思っても、嵐での稼ぎに比べれば微々たる収入にしかならない。結局は、やっぱり芸能界がいい、という気持ちになるだろう、と事務所は読んでいるのだろう。

他の4人が大野なしで嵐の活動を続けていく道を選ばなかったのも、特に驚かない。喋りが苦手な大野の寄与が少ないバラエティー番組なら、大野以外の4人だけでも十分成立する。しかし、音楽活動となると、大野なしの4人の嵐でやっていくのは、絶対にやめたほうがいいと思う。

というのも、嵐の5人で唯一歌唱力のあるのが、リードボーカルの大野なのだ。嵐は近年は音楽番組で歌が下手と批判されるのを回避すべく口パクすることが多くなったが、口パクが通用しないジャニーズカウントダウンのグループ・チェンジ・メドレーでは、常に大野が難しいソロパートを担当していた。大野なしの嵐の音楽活動は、オール口パクを前提としても、レベルダウンが痛々しく感じられるから、やめたほうがいい。

折しも、2019年からジャニーズJr.のプロデュース業に専念し始めた滝沢秀明が売り出そうとしているSixTONESなどは、歌唱力のあるメンバーがいて、世界進出も視野に入っている。今後滝沢が次世代グループの実力主義を徹底するのであれば、音楽分野においては年長の口パクグループは、前時代の遺物と揶揄される日が来るかもしれない。

もちろん、大野以外の4人は、既に実力派俳優と認知されている二宮和也をはじめ、俳優業やMC業でこれまで通り活躍を続けることが期待できるし、彼らを見なくなることはない。それでも、活動休止となればグループの冠番組「嵐にしやがれ」「VS嵐」は当然降板といことになるし、5人揃った姿を見られなくなることと、大野を見かけなくなることは寂しい。

嵐の収入のロスを埋め合わせるべく、キンプリをゴリ押し、キスマイも活用する

嵐のグループとしての仕事がなくなれば、ジャニーズ事務所の収入が減ることが危惧されるが、大丈夫なのだろうか？　あるいは、個人の仕事を目一杯させても、グループとしての収益の総額に届くのは難しいのではないか。だからこそ、大人気の新人グループのKing & Princeのゴリ押しが強まるだろう。

また、ジュリー副社長がKis-My-Ft2のコンサートを観に行っていたという情報と最近のキスマイの躍進は、嵐が活動休止になることで納得できた。嵐の活動休止で事務所の収益が減るから、キンプリだけでなく、これまで人気の割に干され気味だったキスマイもゴリ押しする必要がある、と判断したのだろう。

嵐はもう十分ジャニーズ事務所に貢献したのだから、アイドルの縛りを緩めてあげてもいいのではないか。嵐のメンバーは若く見えるが、最年長の大野はもう38歳で、全員が35歳以上だ。結婚したいメンバーも噂が上っただけで、二宮和也、松本潤、相葉雅紀がいるし、櫻井翔も年長メンバーだ。全員が結婚していてもおかしくない。

今回はあくまでも解散ではなく活動休止だが、記者会見の最後の5人の言葉はこれから2年間「最後まで」頑張るのように、「最後まで」を連発し、もしかしたら少年隊状態の事実上の解散になる可能性も排除できないという感じがした。大野が芸能界以外に生きがいとなる仕事を見つけることができたら、嵐の活動休止は解散に変わるだろう。

一般論だが、改めてファンは「いつまでもいると思うな親と"推し"」の格言（？）を頭の隅に置いておいたほうがいいだろう。

ファンクラブ会員向け動画での主な発言

ファンクラブ会員向け動画内では、リーダーの大野智（38）が「僕たち嵐から、ファンの皆様にお伝えしたいことがございます。僕たち嵐はたくさんの話し合いを重ね、2020年12月31日をもって、嵐としての活動を休止させていただくことになりました。突然の発表で驚かせてしまっていると思いますが、まず誰よりもいつも応援してくださっているファンの皆様に僕たちの決断をちゃんとお話しさせていただければと思います」と述べた。

それから、メンバーそれぞれが思いを述べ、最後に大野が「休止までの約2年間は今まで通り、ファンの皆さんと一緒に楽しんでいきたいと思います」と締めた。この大野の発言部分については、ジャニーズ御用メディア筆頭格の日刊スポーツの「電撃発表！嵐が2020年限りで活動休止　期間不明」に掲載されている。

各メンバーのコメント全文

会見前に各メンバーがコメントを発表した。

大野智のコメント全文は以下の通り（日刊スポーツの2019年1月27日付「大野智『20年で嵐としての活動は終えたい』全文」）。

「2017年6月中旬、僕はメンバー4人に集まってもらい自分の気持ち、思いを話しました。その内容は、2020年をもって自分の嵐としての活動は終えたいと。

嵐20周年、そして2020年という区切りで一度嵐をたたみ、5人それぞれの道を歩んでもいいのではないか、また勝手ではありますが、一度何事にも縛られず、自由な生活がしてみたい、そう伝えました。

その後、メンバー1人1人と何度も話しました。

5人で何度も何度も話し合った結果、2020年をもって嵐を休止させて頂く結論に至りました。

メンバー個々の思いもあります、その思いを背負いながら2020年いっぱいまで走り抜きたいと思います。

急な発表ではありますが、今までずっと僕らを支え続けてくださった全てのファンのみなさん、申し訳ありません。

言葉では表すことができないくらいの感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。

2020年いっぱいまでの残りの期間、今できる自分の使命をきっちりと果たしていきたいと思っています。

2019年1月27日
大野智」

二宮和也のコメント全文は以下の通り（日刊スポーツの2019年1月27日付「二宮和也、活動休止は「想像もしていなかった」全文」）。

「最初に話を聞いた時は驚きました。想像もしていなかったので。ですが、それから何度も話し合いそれぞれの思いを尊重し、今回休止をしようという形になりました。

嵐は5人で嵐です。

2020年の最後の最後まで嵐らしく過ごして行けるよう、これからも5人で頑張っていきます。

関係各位の皆様方、まだまだお世話になります！

そして、ファンの皆。　僕らはいつまでも嵐です」

相葉雅紀のコメント全文は以下の通り（日刊スポーツの2019年1月27日付「相葉雅紀『決して仲が悪くなった訳ではありません』」）。

「5人で嵐だという気持ちが強い為、1人でも2人でも欠けてしまっては嵐と名乗ってグループ活動をするのは難しいと思いました。

嵐のことが大好きです。

嵐の為ならなんだって出来ます。

気持ちの整理をつけるには時間がかかりましたが、今は納得しています！

決して仲が悪くなった訳ではありません。

20年目に入り、1人1人との信頼関係や絆は更に強くなっています。

本当に4人に出会えたことに感謝です。

今まで嵐を応援して下さった皆様、

本当にありがとうございます。

また、5人で同じ方向を向いて活動再開させて頂く時は、皆様に喜んで頂ける様なパフォーマンスをできるように頑張ります！

2019年1月27日

相葉雅紀」

櫻井翔のコメント全文は以下の通り（日刊スポーツの2019年1月27日付「櫻井翔『バラバラになってしまったというよりは…』」）。

「メンバーそれぞれと何度も何度も話し合いました。そして、5人全員でも何度も何度もたくさん話し合ってきました。

今相葉くんも言っていましたけど、バラバラになってしまったというよりは、5人でしっかりと肩を組んで、1つの大きな目標に向かっている、というのが今の嵐です。言うならば、一致団結といったところです。

皆さんこれまで数え切れないほどのたくさんの夢を見させて頂きました。ここから5人で駆け抜けていく中で、温かみを感じられるような線香花火のようなものからどでかい打ち上げ花火まで、可能性の是非も含めて日々考え続けてます。　どうか見守って頂けたらと思います。」

松本潤のコメント全文は以下の通り（日刊スポーツの2019年1月27日付「松本潤「５人で団結して最後まで走る」コメント全文」）。

「ずっと話し合いを重ねてきて、このような決断に至りました。

2020年まで5人で走り抜く事。また、ファンの皆さんと楽しい思い出を最後まで描き続けられるように、1日1日を精いっぱい過ごしていけたら。そんな風に思っています。

このタイミングで発表させて頂いたのは、応援してくれるファンの皆さん、一緒に仕事をさせて頂いている関係者の皆さんに、僕たちの決断を理解してもらうには時間がかかる事だと思い、この時期に発表させて頂きました。また、キチンとお話しした上で、自分たちも前を向いて日々を過ごしていきたいと思うからです。

これから20周年の今年も含めて、今まで応援してくださった皆さんに感謝の気持ちを伝えていく、そんな時間になったらと思っています。

5人で団結して最後まで走るので、ついてきて頂けたらうれしいです」

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