ジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長(87)が倒れて救急車で都内の大病院に搬送された、とネットメディアTOCANAが報じた(TOCANAの2019年6月18日付「【速報】ジャニー喜多川氏(87歳)、倒れて救急搬送か? 芸能界に衝撃か…『最近見なくなった』との話も!?」を参照)。Twitterで「#ジャニー」「#ジャニーさん」が一時トレンドになった。
しかし、テレビ局をはじめ、主要メディアやジャニーズ御用メディアは何も報じない。ジャニーズの○○の主演舞台決定、という提灯記事はしっかり報じるのに、もっとはるかに重大なジャニー社長の生死にかかわる報道ができないなんて、情けない。それでもマスメディア・報道機関を名乗るのか?
昨年から、ジャニー社長からジュリー副社長への社長交代があると言われながらも全く気配がないのは、2人が不仲でジャニー社長が社長の座を譲るつもりがないからだとみられている。
しかし、株式会社ジャニーズ事務所の株の7割を保有しているジャニー社長が万一亡くなったり、重い病気等で仕事を続けることが困難になった場合は、ジャニーズ事務所内のパワー・バランスが大きく変わる可能性がある。
ジャニー社長は既に、保有株を全部滝沢秀明に遺贈するといった内容の公正証書の遺言状を作成しているだろうか? 遺言状がないまま万一亡くなれば、法定相続人の姉のメリー氏がジャニー氏の保有株を相続するのだろう。だが、滝沢に遺贈するとの遺言状があれば、株式会社は持ち株比率に応じた多数決が原則だから、すごいことになって行く。
まだ滝沢が十分経営者としての経験を積まないうちに、つまり機が熟さないうちに、ジャニー氏が現役引退となれば、いろいろ大変な展開になって行くかもしれない。
ジャニー社長は、ここは踏ん張って、もうしばらく現役を続けられるといいのだが。
ジャニー氏に何かあれば、ジャニーズはタレントも動揺するだろうし大変になる。しかし、ジャニーズ以外の男性アイドルを擁する他の事務所は、これを好機と捉えるだろう。


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