ジャニーズ弱体化で2020年はボーイズグループの競争激化へ、ホリプロも参入

ジャニーズ事務所でジャニー喜多川前社長が死去し、公正取引員会が独占禁止法違反の疑いでジャニーズ事務所を注意したこともあり、2020年にはボーイズグループの競争激化が予想される。ボーイズグループとは、若い男性が歌って踊るグループで、ダンス＆ボーカルグループと呼ばれるグループを含み、広義の男性アイドルグループとも考えられる。

ジャニーズの弱体化やテレビ局の忖度の減少を見込んだ国内ボーイズグループ参入や既存グループの強化で、業界地図が塗り替わる可能性も否定できない。

2017年以降、ダンスと歌の実力とネットの活用で日本のファンを増やしてきたK-POP勢が、日韓関係の悪化で日本の地上波テレビ出演が以前より困難になったことも、ジャニーズとLDH（EXILE系）以外のボーイズグループへのチャンスになる可能性がある。

これまで、ジャニーズ、LDH、K-POP以外のボーイズグループは、筆者個人的には大雑把に言って、以下のように分類してきた。

・ローカルアイドル（BOYS AND MEN、祭nine.、MAG!C PRINCEなど）

・スターダストプロモーションのEBiDAN（超特急、DISH//、M!LK、SUPER★DRAGON、ONE N’ ONLYなど）

・その他のダンス＆ボーカルグループ（Da-iCEなど）

・元ジャニーズ

さらに、2020年にかけて、新たに国内大手芸能事務所が参入し、少なくとも以下の注目グループがデビューする。

・吉本興業が関与するオーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN」の最終合格者から成る新たなボーイズグループ（ソニー・ミュージックやアミューズもMCIPホールディングスを通じて関わっている）

・ホリプロが新たにボーイズグループ分野に進出して結成した6人組ダンス＆ボーカルグループ・WATWING（ワトウィン）

これまで、ジャニーズが強すぎて、日本のボーイズグループ市場はある意味沈滞していた。競争が激しくなれば、全体のレベルアップにもつながり、喜ばしいことだ。