事の発端は、文春オンラインが2020年8月7日午後6時に配信した「山下智久（35）が高級ホテルに女子高生モデル（17）を“持ち帰り” ジャニーズ事務所の回答は……【スクープ撮】」と題する記事だった。
記事によると、7月30日に山下と亀梨が、港区のバー「X」で、午前4時過ぎまで飲み会を楽しんでいた。しかし、同じテーブルで飲み会に参加していた女性3人のうち2人が、年齢を偽っていたとはいえ、未成年の現役高校生だった。
その後、山下は4時30分過ぎに、都内の高級ホテルの1泊約10万円の部屋にチェックインし、その約1時間後に、上記の飲み会で同席していた現役高校生でモデルのA子（17）が、山下と同じ部屋に入った。その後山下は一旦外出したが、戻って来て、同じ部屋からA子が13時頃に出てタクシーに乗り込み、その約5分頃に山下も出た。記事は、東京都「青少年の健全な育成に関する条例」に違反する可能性がある、と指摘していた。
記事ではA子だが、ネット上では既に名前が特定されている。A子はその後友人のSNSに登場し、全く反省の素振りを見せていない。
文春オンラインの記事配信から処分まで10日かかった。その間、亀梨は頻繁にテレビ番組に出演しており、ネットニュースではジャニーズ事務所が新聞やテレビに報道規制をかけて、この事件をスルーしようとしている、という論調に傾いていた。
スルー強行なら、ネットの炎上に拍車がかかり、世間のジャニーズ事務所への批判が強まっていただろう。ジャニーズ事務所はちゃんとリスク管理しているところを見せた。緊急事態宣言中ではないものの、コロナ禍で人々が制約を受けている時期の飲み会は「自覚と責任に欠けた行動」との判断も示している。
NiziUを誕生させたJYPエンターテインメントのJYParkことパク・ジニョンは、所属新人タレントに、人々に良い影響を与える存在になりなさい、と説いていた。ジャニーズの看板スターの山下や亀梨は、まさにそういう存在であるべきなのに、こんな情けない記事が出た。「自覚と責任に欠けた行動」をした、と思われても仕方がない。
Snow Manの岩本照は、昔の未成年女子との合コンの件で、未成年と認識していなかったにもかかわらず、活動自粛の重い処分を課せられた。それに比べると、亀梨の厳重注意のみは軽いようにも思える。
一方で、NEWSの加藤シゲアキが未成年と知らずに未成年女子との酒席にいて厳重注意処分になった例があり、これと亀梨が同様の処分になった。亀梨はテレビ番組のレギュラーや主演映画「事故物件 恐い間取り」の8月28日公開もあり、仕事を中断するわけにもいかないのだろう。
山下については、飲み会よりも、その後の女子高生お持ち帰りに、世間の注目が集中している。小出恵介は引退に追い込まれた。今回もホテルに呼ばれた女子高生の親が警察に行けば、山下の引退事案になるのだろうが、この女子高生の親にはその気はないらしい。都条例では、未成年が年齢を偽っていた場合は、罰則がないという情報もある。
山下は退所でなく一定期間の活動自粛という処分に落ち着いたが、世間では35歳の男が17歳の女子高生と関係を持つことを気持ち悪い、場合によっては犯罪だと思う人が多いことを、山下は認識すべきだ。産経新聞が2020年8月17日の処分決定後の配信記事で、山下と未成年女性について「不適切な関係」と述べているのには、笑った。
東スポによると、忖度しない海外メディアの一部（シンガポールやインドネシアのメディア）が、山下の件を報じていたというから、山下の国際派スターへの道に、今回の事件が障害となる可能性もある。頭のいい山下だから、イメージ回復のためになすべきことを、しっかり考えるとは思うが。
既に予約開始されていたが発売延期となった亀と山Pのアルバム「SI」は、どうなるのだろう。
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