ついにBE:FIRSTの『アイドル性』を、SKY-HIが認める―『アイドル』か『アーティスト』かの不毛の議論に終止符

SKY-HIのオーディションで誕生した7人組ボーイズグループ・BE:FIRSTが、「アイドル」扱いされた記事がYahooニュースに出ようものなら、すぐさま一部のBESTY（BE:FIRSTファン）がコメント欄に「BE:FIRSTはアイドルではなく、アーティストです」と書き込むのが常だった。

だが、デビューシングルのCDの売り方はまさにアイドル商法だった。CDは4形態売りで、ジャニーズのスタンダードの3形態より多かった。しかも、多くのK-POPアイドル同様に、CDにメンバー別トレーディングカード（トレカ）をランダム封入し、メンバーと個人別のオンライントーク会（ヨンドン）に抽選招待する特典が付いていた。アイドルではないと言われてもなあ、と違和感しかなかった。

そしてついに、BE:FIRSTの生みの親で所属事務所BMSG社長のSKY-HI が、2022年2月4日発売の「日経エンタテインメント！」2022年3月号の自身の連載の中で、次のように述べた。

「BE:FIRSTには、アイドル性も保ちながら高い音楽性も併せ持つボーイズグループになることを求めています」

とうとうSKY-HIがBE:FIRSTの「アイドル性」を公式に認めたのだ。これで「アイドル」か「アーティスト」か、という論争に終止符が打たれた。

ということは、春に出す2ndシングルもまた、多形態売り、ランダム・トレカ入り、ヨントン抽選招待付き、のアイドル商法で出すのだろう。「春」とだけ言っておいて、本当は早くから決まっているはずの発売日を明かさないのは何故だろう。

SKY-HIはCD売り上げのみで評価のオリコン1位は意味がなく、配信等も含めた総合チャートのビルボードのJapan Hot 100のほうが価値がある、という考えの持ち主なのだから（BE:FIRSTファンの「スッキリ」森アナも「ビルボード1位」と宣伝していたし）、どうせなら、ジャニーズか坂道グループと同じ日にCDを出して、ビルボード1位を再び勝ち取ってはどうか？　ビルボードはCDを10万枚以上売っても、10万枚を超える部分は0.1倍の評価に落とすから、配信で強いほうが有利になる。

ちなみに、「アイドル」か「アーティスト」か、という問いかけは、ワールドスター・BTSの2018年発表の楽曲「IDOL」の歌詞に出てくる。BTSが「アイドル」か「アーティスト」かなんて、ファンなら誰も気にしない。「両方だよ」と答えるだけだ。なお、BTSはヨントン（個別ビデオ通話イベント）は行っていない。